「早起き」×「読書」×「伝える」を掛け合わせる。

「30分の朝読書で人生は変わる」松山真之助著より。
この方のメルマガは以前読んだことがあったので、本屋で面白そうだったのでこの本も手にとってみた次第。実際に松山さんは平凡なサラリーマンだったが、上記のことを続けているうちに人生が変わったのだ。
実に興味深い。まえがきの部分で、次の3つの提案があった。1、朝「まだ世の中が動き出す前」に起きる習慣をつくること。2、出社する前に30分、「読書」の時間をつくること。3、読んだ本の内容を、周りに「伝える」こと、だった。
ここでのポイントは、それぞれをばらばらにやることではなく、同時にやることだったのだ。この3つを掛け合わせるところに「人生を変えるスイートスポット」が存在するという。
まあ、これをやるかやらないかは、だまされたつもりでやるしかないだろう。いずれにしても何か行動を起こさなければ何も変わらないことは確かだろう。私はかなり以前から似たようなことはやっていた。
朝の通勤時はなるべく座るようにしている。そして何らかの本に目を落としている。しかし、最近ではすぐに眠くなってしまう。しかし、朝起きて前日までに読んだ本の気になるフレーズをブログに書いている。今ここでやっていることだった。
でも、人生は変わらない・・・

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早朝に交わす「おはよう」は魔法の言葉。
「30分の朝読書で人生は変わる」松山真之助著より。
ここでの、ポイントは単なる朝ではなく、「早朝」だった。実際早朝から出勤している人は少ないものだろう。
だからふだん知り合うこともない、他部署の人とも知り合えるという。また、社外でもよく顔を合わせる人とは顔見知りになるようだ。たとえば新聞配達の人もそうだという。
意図的にやることでないから、いいのだろう。そういうふうに自然と知りあいが増えていくというのも、ちょっとした心がけ次第だということがわかる。
つまり黙っているより、ひとこと「おはよう」と声をかけることによって知り合いになれるのだった。そういえば、私も出勤時に自宅から駅まで歩いているが、家から数百メートルですれ違う人は会釈したり挨拶をしてくれる。やはりちょっと嬉しい気もする。

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「誰かもために」早起きをする。
「30分の朝読書で人生は変わる」松山真之助著より。
早起きをするとはいっても、それが自分のためだけだったら、甘くなってしまうようだ。とくに起きるのが辛いのは冬の寒い朝だろう。
しかし、母親は子どものため家族のために毎朝のように早朝から食事や弁当の支度をしてくれたものだ。それは、自分のためではなく、誰か人のためだからやれたのだろう。
誰かのためと思った時から、早起きもできるようだ。こうすれば誰かが喜んでくれるだろう、と思うことで継続できる。人のためにすることで早起きができるなら幸いだろう。
こんな経験もあった。お客さんに差し上げるためのハンドメイドの一筆銭を作ろうと、早起きしたこともあった。それはお客さんへのサプライズでもあるから、作るほうも楽しいものだ。
また通常はブログも朝にアップするようにしている。というのも、夜はアルコールが入っていたり疲れて頭がまったく働かないからだ。前日までに下書きしたものも朝になれば間違いに気がつくものだ。

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素早いレスポンスがいい循環を生む。
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
この仕事に燃費を合わせた造語自体に面白さを感じた次第。燃費というとすぐに車のことをイメージしてしまう。いずれにしても、一流の人はレスポンスが早いという。
私はむしろせっかちなのかもしれないと自分では理解している。「あとで」などと思ってしまうとますます面倒になってしまうから、できるだけすぐに片付けてしまいたいと思うのだ。
まあ、たとえ自分が素早くやろうとしても、相手のペースがそれほどでもないと、困ったことだが、また渋滞してしまうことになったりもする。
昔から言われる「鉄は熱いうちに打て」というのは本当だ。何にでも当てはまると思う。
理想は、ぱっと処理して、早めに相手に投げ返すことらしい。自分で抱え込む時間を短くすることがポイントのようだ。いい循環で仕事が運べれば、ミスも少ないとも思える。

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いっしょに仕事をしたい人になる。
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。
これとは逆なのが、あの人と一緒に仕事はしたくないというものだろう。それは、約束を守らない、時間にルーズでだらしない、正確ではない、忘れっぽい、いい加減などが思い浮かぶ。
会社の採用する側としては、やはり一緒に仕事をしたいと思える人を選定するようだ。単に何かの能力があったり、頭がいいだけの人材では十分とは言えないのだろう。
かつて、自分もあの上司の下なら一緒に仕事をしたいと思ったことがある。逆に早く別の上司に変わってもらいたいと思ったこともあった。
齋藤氏は、能力を3倍にアップするのはそうそう簡単ではないが、燃費ならできるという。ある意味、効率よく処理できるか、成果が上がるかどうかということでもありそうだ。

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いかに他者のリクエストにきちんと応えられるかが、「仕事力」の要・・・
「仕事燃費を3倍アップする!」齋藤孝著より。仕事は単に自分が満足すればいいというものでもなかった。他人の要求にどれだけ応えられたかが問題なのだ。
よく「私なりにはガンバッた」などという言葉を耳にするが、それで結果が出なければ意味がない。頑張らなくても、それなりの結果を出せればその方がいいのだろう。
たとえば、実力だけで評価されるプロスポーツの世界では、どれだけチームに貢献したかだけが問われるのだろう。それを示せなければ、たちまち戦力外通告を受けてしまう。
それを承知で勝負の世界に入ってくるのだから、何も文句は言えないはずだ。それを考えると、振り返ってみれば自分の会社勤めは甘いからこそやってこれたとも言えそうだ。ある意味ラッキーだったかも。

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