八分目の信頼関係を心がける。

「1行の成功法則」竹村健一著より。
多くの人と信頼関係が結べれば、それだけ人生が豊かになるというが、確かにそう思える。まあ、そんな信頼関係を作り上げるにもかなりの努力が必要と思われる。
いったん信頼関係ができたといっても、それを継続していくのもメンテナンスが必要ではないだろうか。竹村氏は完全な信頼関係は理想でしかないと語っていた。
だからこそ、相手に100%の信頼関係を要求するのは不可能だということだった。むしろそれを求めると挫折するようだ。むしろ80%の信頼関係を目指すべきだったのだ。
中国の古典には「君子の交わりは淡きこと理想なり」という有名な言葉があるようだ。人間関係は完璧を求めないことがポイントのようだ。

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努力という言葉に逃げ込まない。
「1行の成功法則」竹村健一著より。
竹村氏は、努力について面白いことを言っていた。それは、好きでもないことに、とにかく一生懸命になることだと断言していたからだった。
確かに興味を持てないものにエネルギーを注いでも、たいして成果は上がらない。ただ単に、一生懸命やっていることだけで満足してしまうようだ。
興味があることややりたいことをやるなら、自然と一生懸命になれるものだ。しかも、それを努力とも感じないものだ。
勉強もおもしろいと思ってやっている時は、努力とも感じない。やりたいことを楽しめれば、充実した時間を過ごせ、それは充実した人生とも言えそうだ。
つまり、経験からいえば、つまらないような仕事も、どうしたら面白くなるかを考え実行するだけで、成果はまったく異なってくるものだ。

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決まりきった仕事をただこなしているだけでは、決して大きな成果をあげられない。
「1行の成功法則」竹村健一著より。
実に同感だと思った次第。ここでの、タイトルは、“仕事の中に遊びを探せ”だった。仕事と遊びはまったく異なるようなものに思えるが、竹村氏にとってはそうではなかった。
仕事の中に、あえて遊びを持ち込んだほうがいいともいう。たとえば、それは出張だった。往復の間に旅を楽しむことだった。それは工夫次第とも言える。
仕事の中に、何か自分なりに楽しめる要素を見つけ出すことで、仕事にも広がりがでてくるのだった。
私自身も長年の経験から、それは当たっていると思えた。辛いだけの仕事では、ストレスがたまってしまい、悪循環になってしまう。仕事に自分なりの遊びを入れたいものだな。

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他人と違う道を歩くなら、勝ち負けなど生まれない。
「1行の成功法則」竹村健一著より。
仕事でも日常でも、何かにぶつかってから、どうしようと考えるのは遅すぎるようだ。むしろ問題にぶつからないようにする方法を考えるべきだったのだ。
満員電車を避けたいなら、それなりの工夫をすれば、快適な時間を過ごすこともできる。早めに急行以外の電車に乗るのも一つの方法だった。各駅停車なら余計に本もゆっくり読めるものだ。
皆と違う方法を考えるという習慣は大事だった。そうすれば、競争を避けられる。勝ち負けもなくなるということだった。
「人の行く裏に山あり花の山」という言葉を好んで使っていたのは、リコーの創業者、市村清氏だったという。他の人ができない方法を身につけるというのもありだろうな。

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仕事をこなしていくことではじめて、自分の能力を磨いていくことができる・・・
「1行の成功法則」竹村健一著より。
ここでの法則は「質よりも量を重視せよ」だった。これは、齋藤孝氏も同様なことを述べていたのを思い出す。
つまり、量質転化で、量をこなすことで、スピードアップして、経験値が増すから、結果的に質も向上するというものだった。
いくら質が大事だからといっても、その機会が少なければ、上達するにも時間がかかってしまう。
竹村氏自身、仕事ではいろいろなことを経験してきたという。それが後にの仕事に大いに役立っていると振り返っていた。
いろいろなことをこなすことが、結果的に自分の幅を広げることにつながっているのだ。急がば回れということだろう。