「コミュニケーションは、“問い”から始まる」と決めてかかったほう

『一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術』齋藤孝著より。
これは単なる話し言葉の場合だけではなく、文章でも同じことがいえるようだ。それはテーマということを考えた場合だった。
齋藤氏は「一つの大きな問い(テーマ)の下には、かならず三つの小さな問いがある」という前提があると考えたほうがいいと提案していた。
ポイントは、いかに小さな問いで相手の興味を惹き、タネ明かしの段階で「へぇ〜」と言わせるかだった。しかもこの「へぇ〜」くぉ三個あればいいという。
これは日々学生相手に「へぇ〜」をいくつも繰り返している齋藤氏のノウハウでもあるようだ。そして、「へぇ〜」が三個で「ほぉ〜」の価値があるというのもおもしろい!何となく納得してしまう。

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抽象論と「たとえば〜」を常にワンセットで考える・・・
『一瞬で伝える「わかりやすさ」の技術』齋藤孝著より。
相手に何かを伝えたい場合、それが具体的にどういうものかがわかってもらえなければ意味がない。そこに一枚の完成予想図があればイメージもしやすいという。
そこで、筆者は本を書く時も、具体的な中身を決める前に、タイトルやカバーデザインをざっと決めてしまうことがよくあるらしい。
すると執筆も編集作業もスムーズに進められるそうだ。これは一般の仕事でも生かせそうなヒントにも思える。たとえば営業で成果を上げたいときなども、その顧客が喜びそうな情報を提供できればやる気も違ってきそうだ。
相手に合わせた具体例があればなおいいようだ。野球を理解している人なら、「野球でいえば九回二死からの逆転」といえばイメージが湧きやすい。
「たえとえば〜」が即座に言えるようになるためには、普段からの訓練や知識の習得が必要だとも思えてくる。

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