試合に負けて落ち込んでいる人は、試合数が少ない。

「復活して成功する57の方法」中谷彰宏著より。
確かに毎日のように試合があるなら、悩んでいるヒマなどないのだろう。すぐに次の試合に向けて準備しなければならないからでもあるからだろう。
試合に負けて落ち込んでいる人は、真剣勝負の数が少ない人だとも言う。試合が多ければ、落ち込んでも必ず復活できるようだ。試合の数が減るほど、一つの試合におけるショックが大きくなるということだった。
ビジネスでの試合とは、自分がリスクを背負うことだった。真剣にトライして失敗したらしょうがないと諦められるかどうかでもあるのだろう。
むしろ、問題ははじめからリスクを避けてとおるやり方だった。それは負けと同じでもあるようだ。リスクもなくただ落ち込んでいるというのもバカらしいと思えるな。復活にはやはりリスクが伴うということだった。

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挑戦するものを持っている人と、持ってないない人・・・
「復活して成功する57の方法」中谷彰宏著より。
(前日のつづき)
ここでの、小タイトルは“挑戦するものを見つけた人が、勝者だ!、となっていた。つまり、そのターゲットがなければ、勝ち負けはつかないということだった。むしろ負けに近いのだろう。
挑戦してうまくいくかどうかよりも、むしろその対象が見つけられるかどうかが問題だった。筆者はエネルギーのない人は、挑戦するものを持っていないと断言している。
何事も挑戦しようとするには、かなりの思いきりが必要な時も多いだろう。そして、そのエネルギーは挑戦するものからもらえるともいう。確かに、だらだら過ごせばそれだけで時間はどんどん過ぎてしまう。
その間に、挑戦するものを見つけなければなならないと思えば、エネルギーが必要なことはわかる。ハッピーになるために、まずは挑戦する地対象を見つけたいもの。これが難しい・・・

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教室と練習場は、間違えるところ。
「復活して成功する57の方法」中谷彰宏著より。

これは、ここでの小タイトルそのままだった。また一行目には、「復活できる人は、間違えることが怖くない人です」ともあった。我々は、しばしば間違えないようにするには、どうしたらいいか、ばかり考えてしまう。
仕事場では間違える練習などなかなかありえない。学校時代もそんなトレーニングはなかった。どんなことも間違えないことが前提だった。
しかし、本当は仕事もスポーツも間違えることが前提だと、中谷氏は言う。ミスが合った時に、そうするかが仕事でありスポーツでもあった。営業なら景気が良ければ、誰にでも売りやすい。むしろ本当の実力は、景気が悪くなったときに現れるのだろう。ふだんからのコミュニケーションがモノを言う場合も多いだろう。
NASAアポロ計画のほとんどは、失敗した時のリカバリーの仕方だったという。毎日トラブルが起こった時のシミュレーションをやっていたのだった。それでも、本番でトラブルが起こってしまった。なんとか無事に帰還できたのは、トラブルの練習がモノをいったのだ。

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妥当な範囲で少しは贅沢を楽しむのが、上達のためにはよい・・・
「上達の法則」岡本浩一著より。
これは「上級者になる特訓法」という最後の第六章の中で“上達を極める10のステップ”という部分で目にしたフレーズだった。まあ、いずれにしてもそのレベルまでいった人には有益なのだろう。
その一つが、“少し高い買い物をする”だった。実にシンプルでわかりやすい。初心者から中級者まではそこそこの道具でもいいかもしれないが、やはりある程度本格的にやるなら、よいものを揃えたほうがいいようだ。
よい道具は値段も高くなる。だからこそ、また頑張ろうという気になればしめたものだ。だから、ある意味それは無駄な買い物ではなくなるとも言える。
古いことわざには、弘法は筆を選ばずというものあったが、実際には上達は道具に左右されることも事実だろう。写真も上手になろうと思えば、一眼レフの方がより技術が上達するようだ。
同様なことがテニス、ゴルフ・・・にも言える。ポイントは「妥当な範囲で」というところかもしれない。自分の技能にあった程度のもので無理しても意味はなくなるのだろう。


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睡眠は頭のなかを整理する貴重な時間である。
「上達の法則」岡本浩一著より。
これもまた、“上達を極める10のステップ”のなかの一つで気になったフレーズだった。もちろん、上級者に向けたことだが、“なにもしない時期を活かす”ということらしい。
筆者の体験が述べられていた。子どもの頃、父親からピアノを教えられていて、夜寝る時間までにどうしても弾けるようにならないフレーズがあったそうだ。
そんな時、父親は「朝起きてすぐ弾いてみなさい」と言って寝かしつけたという。そして、朝一番に弾いてみると、あれほどつまって引っかかったのが、嘘のようにすんなりと弾けた経験が何度もあるそうだ。
たとえば、スランプに差し掛かったときも、思い切ってなにもしない時期を作るもの上級者の特徴らしい。行き詰ったらしばらく頭を冷やすほうが効果的だというのと似ていそうだな。

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上達はたんに時間や努力の量だけでは達成できない。
「上達の法則」岡本浩一著より。
上達は、意外にちょっとしたきっかけがヒントになる場合もありそうだ。後から考えれば、なんだそんなことだったのか、というようなことも、迷っている時はわからないものだ。
師からのアドバイスや偶然接した風景や偶然耳にした言葉が機縁となることが多いらしい。よく言われるコツというようなものがつかめるまでは、それなりに苦労も伴うのだろう。
筆者は経験から、「技能に自分なりの洞察を持ち、その洞察に基づいて、自分独自に工夫したトレーニング法が、みごとに実るという経験をひとりでも多くの方にしていただきたい」と述べていた。
また上達していく過程での出会いも人生のロマンの一つらしい。筆者は最後の部分で「上達への思いは、人との奇縁をも豊かに人生にもたらしてくれる」と語っていたのが印象的だ。