「教えてください」と言えるかどうかで人生は大きく違ってくる。

「キラークエスチョン」山田玲司著より。
人は教えるのが嫌いではないものだ。たとえば、ゴルフをちょっとかじっただけでも、すぐに知ったかぶりをして教えたがる人がいたりするものだ。傍らで見ていてちょっと笑えたりもする。
また教えてくださいというのも、ちょっと勇気がいることもある。でも、その使い方によっては、話が盛り上がるものだ。もし「これは読んでおけ、と言える本を教えてください」と言われたた悪い気はしないだろう。まずは、自分の話よりも相手に話を先にしてもらうようにするというのもポイントかもしれないな。
そして、実際に教えてもらった本を読んで感想など述べられれば、いい関係も作れそうだ。また、本当に聞く気があるとわかれば有益な情報も教えてもらえる可能性もあるようだ。
やはり、関心がなければ貴重な情報は得られないと考えるべきだろう。別に本に限らず「あなたのおすすめのモノ(テレビ番組、旅先、食べ物、レストラン…)を教えてください」だけでもよさそうだ。

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あなたにとっての映画ベストスリーは?
「キラークエスチョン」山田玲司著より。
もし、相手がある程度映画に興味がある人なら、こん質問もいいのかもしれない。またおすすめの映画でもいいだろう。この“映画”という部分はいろいろに入れ替えられる。
好きなCD、飼いたいペット、住みたい街、なりたい職業・・・というのもおもしろそうだ。ベストスリーで思い出したが、先週の朝日新聞土曜版には「私がすきなハーブ」という質問のランキングが掲載されていた。
その第一位がシソ、第二位バジル、第三位がミントとなっていた。シソというのも意外性があっておもしろい。またそれらはたまたま自宅にもあったので即話題としても使えたものだ。
話は戻って、筆者がある映画会社の広報に人に「映画ベストスリー」を聞いたところ、真剣に考えて、それは宿題にして欲しいといって、数カ月後にその答えをくれたという。
筆者自身もそんな質問をしたこと自体忘れていたそうだ。実におもしろいエピソードでもあるな。しかし考えた相手もきっとその時間は充実していたのだろう。

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どんな人にでも、人生で「これは良かったな」と思える瞬間があるはずだ。
「キラークエスチョン」山田玲司著より。
実際に、多くの人にはそんな時間があったに違いない、しかしふだんはそんなことを思い出す余裕もないものだ。だからこそ、そんな質問は新鮮に思えるかもしれない。
また似たようなものに「今までに言われていちばん嬉しかったひと言は?」というのもあった。思い出すのに時間がかかるかもしれないが、頭の中は回転するだろう。
「今までの人生で最高だった瞬間?」「自分の人生のなかでベストイヤーはいつだった?」また逆に「人生のワーストイヤー」なら思い出せるという人もいるかもしれない。
楽しかった体験と同時に、苦労した体験の人に話したい話題でもあるだろう。たまには自分の歩いてきた道を振り返るチャンスがあってもよさそうだ。
また「自分が人に誇れるもの3つあげてください」でもおもしろそうだ。また、「今まで出会った人で印象に残っている人」など、人のいいところを見つける質問は喜ばれそうだ。

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いかに相手の話を広げられるか・・・
「キラークエスチョン」山田玲司著より。
初対面の人と話が盛り上がるかどうかは、その話が広がるかどうかにかかっているという。いずれにしても、幅広い知識や経験があればなおいいのは確かだろう。
そこで、ここでは一つの例があったのでまとめてみたい。たとえば「出身は仙台です」と相手が行った場合だった。次には「何が美味しいですか?名物は?」「雪は多いですか?」などがあった。「有名人だと誰がいますか?」「何月くらいに仙台に行くのがおすすめですか?」「両親とも仙台の人なんですか?」・・・などいろいろ考えられていた。
もう一つの例ではカラオケがあった。「どんな人と行くんですか?」「必ず歌う曲はなんですか?」「最近のお気に入りは?」[カラオケ意外だとどんなことをしている時が幸せですか?」「最初にカラオケで歌ったときのことを覚えてますか?」こんな質問で話は広がりそうだ。
自分に関係があることなら質問されても話しやすそうだ。また、質問だけでなく、自分の話もすることも大事だった。かつての自分の経験を枕として話して、あとは好きなだけ話してもらうというのがコツのようだ。

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私たちがストレス社会を生きる上で「必須アイテム」・・・
朝日新聞」土曜版2013.8.3より。
このフレーズにある「必須アイテム」は実に大げさに思えた次第!そのアイテムとはハーブのことだったからだ。確かにハーブにはリラックス作用やリフレッシュ効果があると言われている。
これは「beランキング」という記事の中で、「私が好きなハーブ」と題したコラムにあったものだった。そして、そのベストスリーは、一位シソ、二位バジル、三位ミントとなっていた。
たまたまこの3つは自宅の庭にあるものだった。しかも、この季節バジルとミントは毎朝収穫してサラダに入れて使っている。意外に思えたのがシソで、これは薬味として使っていたからだった。和製ハーブの代表でもあった。
ところで、映画「卒業」の挿入歌「スカボロー・フェア」にもあったのが「♪パセリ、セージ、ローズマリー&タイム…」がすべてハーブだったというのもこのコラムの記事で知った次第!知らずに口づさんでいたな・・・

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いまだに多くの人が「経済成長=善」という破壊的な仕組みを妄信し・・・
朝日新聞」土曜版2013.8.3より。
この後には「・・・必要以上のカネを奪い合っている」と続いていた。これは「ねらえ!トレンド」というコラムの中で“先住民の「マナ」の教え 物差しは徳や品格の高さ”と題して、アーティストプロデューサーの四角大輔さんが述べていることだった。
貨幣制度の前に、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の間で流通していたのは「おカネ」ではなくある「価値観」だっという。実に興味深い。
それは「マナ」と呼ばれるもので、英語にはそれに該当する言葉はないようだ。そのマナは善行により「与える」ことで高まるものだった。マオリ族にとって大事なものは、カネよりモノよりこのマナを高めることだったそうだ。
マナを日本語にすると「徳」や「品格」に近いらしい。それならわかりやすい。しばしば、「徳」を忘れついつい「得」ばかりに目を奪われてしまう自分を反省せねば・・・。もちろん必要以上のカネもないが。