いちばんおもしろいもの、肝心なものを最初にもってくる。

「あのプロジェクト成功の法則」齋藤孝著より。
この本の第2章では「最初にベストを投げる力」と題して、シリーズ化を成功させた『スターウォーズ』プロジェクトについて述べられていた。シリーズ化も成功すれば何度もおいしい、ということになる。
しかも、この映画はその点で成功していたのだ。スターウォーズは全九部作の第四話、つまりストーリーの真ん中からスタートしていた。それはこそがいちばんノリがよくておもしろいからだったそうだ。
いちばんおもしろいものを冒頭にもってくることで、次が期待されるということになる。しかも、その期待を裏切らなかったということが強みでもあるようだ。プレゼンテーションでも前置きばかりに時間を費やしてしまうと肝心の説明の前に相手が飽きてしまうものだ。
最初にベストを投げるというのが、シリーズ化に限らず、成功のコツだった。はじめの成功があったからこそ、「エピソード1」「エピソード2」ができていた。ポイントは出し惜しみせずに、いい要素を全部入れるということだった。

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チームプレイの中で偶然生まれるものを大切にする。
「あのプロジェクト成功の法則」齋藤孝著より。
ここでの小タイトルは“アイデアが増幅する現場の空気”となっていた。そこであのダース・ヴェイダーの不気味なマスクについて述べらていた。
あのマスクのデザインがどうしてできたのかも興味深い。ある時スタッフの一人がヴェイダーはどうやって宇宙で息をするのかというところから、あのようなデザインになったという。
つまりスタッフの何げないアイデアが増幅していくような空気がチーム内にあったというのがいいらしい。一人の天才デザイナーがあのマスクを生み出したわけではなかったのだ。
誰かが発した言葉をもとに、いろいろなアイデアが出てきた結果、一つのものに出来上がったということだった。そして、筆者はチームプレイの中で偶然大きくなっていくものが、実はいいものだと指摘していた。
最後のほうには、仕事場の空気が、仕事の質に大きな影響を与える、という言葉もあったが、まさにその通りだろう。ノリの良くない職場では、決していいアイデアなど生まれるとは思えない・・・な。

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