楽観的な人ほど、何をやらせてもうまくいく。

「継続は、だれも裏切らない」内藤誼人著より。
性格的に悲観的な人は、何をやらせてもすぐに諦めてしまう人が多いようだ。かつての若い頃の自分もそんな傾向があったものだ。いきなり楽観的になれといわれてもそう簡単にはいかないとも思える。
しかし、ここには次のようにも述べられていた。楽観的な性格になりたいなら、「陽気に振舞う」だけでもずいぶんと違ってくるそうだ。たとえ、作り笑顔でも性格も明るくなっていくという。
つまり演出をしているうちに、楽観的になれるのなら、試してみても損はないだろう。筆者自身も、基本的にはネクラな人間だが、人に会うときには、これ以上ないというくらいに笑顔のサービスをしていたという。
すると、いつの間にか「陽気な心理学者」というレッテルまで貼ってもらえるようになったと振り返っている。ここでの結論は、“悲観的になりやすい人は陽気に振舞おう”だった。まあ、陽気な人ほど近付きやすいかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三日坊主を何回も繰り返せば、結果としては、努力を継続していることになる。
「継続は、だれも裏切らない」内藤誼人著より。
「三日坊主でも、それを30回つづければ、3カ月もつづいたことになる」と、心理学者の多湖輝さんは述べているようだ。どんなことでも、初めのうちは勢いで継続できるような気もする。
ところが、数日するとやる気も失せてしまうことが多い。その一番が日記ではないだろうか。要するに書くことに大した変化もなく、飽きてしまうからだろう。単純なことほど、継続は難しい。
個人的なことになるが、ラジオ体操や散歩もそうだ。始めのうちは頑張っているのに、いつしかそれも億劫になってしまうものだ。“必ず毎日”と自分を縛りつけるほど、難しい。またゆるくてもダメなことは確かだ。
投げ出しても、またそこに「戻ってくる」ということが重要なようだ。本当にダメなのは、いったん投げ出して、そのまま「投げ出しっぱなし」にすることだと述べていた。
ここでの結論は、“三日坊主でも完全に投げ出さなければOK!”だった。もう一度思い出してやってみるか、とお気楽に考えたほうがようさそうだな・・・

////・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二、三ヶ月の努力で何とかできる目標を立てよ。
「継続は、だれも裏切らない」内藤誼人著より。
たとえば、それまでの実績が年間1億円だった営業マンにいきなり3億円のノルマを与えたりしたら、やる気を失ってしまうのではないだろうか。やはり目標はある程度頑張れば何とか成果が出せるかもしれないと思う程度のものである必要があるだろう。
はじめから無理だとわかるような目標を設定しても意味はない。自分で目標を立てる時には、せいぜい1,2カ月の努力で成果出せるくらいのほうがやりがいもあるだろう。
つまり成果が出るまでに、数年もかかるものだと途中で挫折しやすくなりそうだ。筆者の内藤氏は1ケ月単位で目標を立てて仕事をしているが、これがちょうどいいらしい。
まあそれも仕事にもよりけりだとは思うが。また目標は低すぎても高すぎてもいけないようだ。これもやる気へのポイントだろう。ラク過ぎると、面白味も感じられなくなってしまう。継続できるモチベーションは自分で工夫するしかないかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お客様が商品を見て感動するプロセスには3段階ある。
「逆境こそ成功のチャンス」中谷彰宏著より。
これらは次の3つだった。1、「何だろう」。2、「使ってみたい」。3、「人に教えたい」。まずその商品に興味を持ってもらえなければ、手にとってもらえない。そして、実際に使ってみていいと思えば、人に伝えたくなるものだ。
本当にいい商品はこのような段階を経て、口コミとなって売れてゆくのだろう。今では、ブログ、ツイッターフェイスブックなどのネットやスマホ、ケータイであっという間にブームは出来上がってしまうこともある。
また、もし本当に感動した場合は、その商品を自分以外の家族や知人に向けて買っていって話題にするかもしれない。そして、自分が見つけた商品を自慢したいという意識を持つのも自然なことだ。
だからこそ、売る側としてはまず商品に関心を持ってもらうために、サンプルや初回限定で価格を大幅に下げてお客様に試してもらおうとするのだ。それがなければ、そのあとの効率的な販売にもつながらないとも言えそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サービスは総合芸術。
「逆境こそ成功のチャンス」中谷彰宏著より。
サービスとは誰がやっても全く同じものでは意味がないともいう。その人にしかできないサービスが必ずあるようだ。つまりその人の経験がサービスに生きているかどうかということでもあった。
マニュアルどおりのサービスでは、お客様を感動させることはできないだろう。本当のサービスは、その人らしさが表れるものらしい。言葉を変えて言えば、個性があって初めてサービスだともいう。
実際に目の前にいなくても、電話応対でも思いやりを感じることがある。実際要領をえた、感じがいい電話応対に接すると、話もしやすくなるものだ。逆に違和感を感じる電話応対だと、必要なことを言い忘れた気にもなってしまう。
この本のラスト2行をそのまま抜粋してみよう。「あなたのサービスでお客様との新しい出会いが生まれるのです。その出会いを楽しめる人が、全身サービスマンなのです」
蛇足ながら、これでこの本のタイトルが最初は『全身サービスマンで行こう!』だったことが頷ける。なお、この本『逆境こそ…』にはなかったが、初めの本『全身サービスマン…』のサブタイトルには“お客様に愛される人、逃げられる人”となっていた。