人脈を広げるためには、相手にとってトクと思われるようなことをして

『「人たらしの」ブラック謝罪術』内藤誼人著より。
人と付き合っていて楽しい時間を過ごせれば、それだけでもトクをしたと言えるのではないだろうか、とふと思ってしまった。べつに何かモノをもらわなくても、それだけでも気持ちは満足するものだ。
つまり、この楽しい時間はトクをしたといってもよさそうだ。すると、またそんな人と会ってみたいとも思うものだ。モノをあげてもいいが、それには限界がある。
しかし、相手が欲しているような情報なら、それもトクしたと思ってもらえるものだ。もし相手が何かに困っていたら、それを解決するような情報はありがたいに違いない。
また、別に困ってはいなくても、雑学的なものでも楽しめる。かつてトリビアという言葉が流行ったことがあるが、知らないことを知ることも楽しみでもある。
少しぐらいくだらない知識でもそれを知らない人にとっては喜んでもらえるものだ。人脈を広げたりコミュニケーションを良くするためには、積極的に貸しを作ることもポイントのようだ。

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サービスは、やりすぎるくらいでちょうどいい。
『「人たらしの」ブラック謝罪術』内藤誼人著より。
サービス精神のある人は、相手を喜ばせてやろうという気持ちがあるからそれができるようだ。それは時にはサプライズのようなこともある。
相手の期待を上回るなにかができてはじめて、感動に近づくものだ。しばしばマニュアル通りの接客ではそれほど満足しないといわれる。やはりそこに何らかのプラスアルファがなければサービスにはならないのだろう。
心構えとしては、他の誰もやっていないようなまた思いつかないようなサービスにはどんなものがあるだろうか、と考えてみることも必要だろう。
しかし、たとえ頭の中で考えたとしても、それを実際にやってみなければ全く意味はない。人一倍頑張れることでのみ、相手を喜ばせられるのではないだろうか。やはり中途半端なサービスでは感動とはほど遠いものだ。

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人間関係にとって、一番大切なことは挨拶である。
『「人たらしの」ブラック謝罪術』内藤誼人著より。

実にあっけないフレーズでもあるが、この筆者(心理学者)から改めて言われるとまた深い意味にも思えてくるから不思議なものだ。
人間関係など、挨拶ができれば、それで十分とまで言う。その当たり前のことが、意外とできていないものだ。筆者は海釣りが趣味らしいが、釣り場では全く面識もないのに普通に挨拶ができるという。
電車や道路ですれ違う人にはそうはいかない。やはり場所と趣味などの共通点があれば、コミュニケーションもとりやすいということだろうか。
むしろ細かいテクニックなどより、積極的に挨拶ができることの方が、大事なことだ。いくら優秀な社員でも頭がいい人でも、挨拶が満足にできない人間には近づきにくいものだな。

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いつ、ここで倒れてもいいという生き方が、今を大切にする生き方。
「ワルの作法」中谷彰宏著より。
元気なうちは、まだ明日も来週も来月も、来年もずっと同じような日々が続いていくように思ってしまう。そのため将来のために今をおろそかに過ごしていることにも気づかないものだ。
かつて流行った歌のように、明日があるさ、と頭の中だけで思っていて、なかなかスタートできないことも多い。時間は過ぎるのが早い。
結局何もしないまま終わってしまう。それで後悔がなければいいのだろうが、やはりやらなかったことは後悔が残る。ここでのタイトルは“まずトロから食べはじめる”となっていた。
本当は大好きなトロがあるにもかかわらず、あまり好きなこのでないものから食べはじめると、お腹がいっぱいになってしまい、それが食べられなくなってしまうと述べていたが、まさにその通りだろう。
むしろ好きなものから食べたほうがいいということだった。そのほうが美味く味わえ満足感もあるものだ。仕事も好きなことから始めれば、その勢いで面倒な雑用も片付けられる。
やはり得意な仕事であれば、テンションも上がりやすい。自分がノッて仕事をしていれば、それも周囲や相手に通じるものだ。

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人間も走っていないと、バッテリーが上がる。
「ワルの作法」中谷彰宏著より。
車は長期間乗らないままだとバッテリーが上がってしまうが、人間も同じだという。この場合のバッテリーとはスタミナ、やる気などのようなものだろうか。
つまり行動する気力とも考えられる。確かに、座ったままでエネルギーを蓄えておこうと考えても、いざ立ち上がっても、すぐにはトップスピードにはなれない。
そういえば、電車でも似たようなことが感じられる。つり革につかまって立っていると、駅に電車が着いて近くで座席を立つ人がいても、すぐには初めの一歩が出にくい。しかし、開いたドアから乗りこんできた場合は、逆に動いているので席をとりやすいものだ。
中谷氏は、しばしば「どうしてそんなにたくさん本を書くんですか」と聞かれるという。氏は書いているから、ますますネタが生まれてくるのだと答えている。今をつかむから上昇気流に乗っていけるようだ。




























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