営業マンは本来、ハンターだから、じっと待っているようではいけない

「笑わせる!技術」中島孝志著より。
営業マンであるからには、待ちの商売ではまったくお話にならないであろう。常に何かを仕掛けていかねば、成果は上がらないものだ。
お客さんが振り向いてくれるような、演出ができるかどうかもポイントだろう。ただ当たり前に、まじめにやっているだけで成果が上がると考えていたら甘い。
やはりどこかに関心や感動といったことを与えられなければ、長く営業マンはやっていられないだろう。また、それ自体を自分が楽しんでこそ結果として表れるものだ。
ある営業マンは、ア行とハ行に注目して成功したという。たとえばそれらは「あっ」(驚き、発見)、「うっ」(急な驚き)、「えっ」(驚き、疑問)、「おっ」(驚き、感動、感心)、「はっ」(驚き、感心)・・・「へぇ」(驚き、感心、納得)、「ほぉ」(驚き、感心、尊敬)などだった。
はたして、ふだんそこまで意識して営業活動をしてる営業マンはどれほどいるだろうか。これらを意識して仕事ができて、はじめてハンターだと言えるのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人を笑わせる門にはもっともっと福が飛んでくる・・・
「笑わせる!技術」中島孝志著より。
誰でも「笑う門には福来る」は知っている。まあ、笑顔でいればそれなりにいいこともあるのかもしれない。いつも暗い顔でいたら周囲に人も寄ってこないだろう。
福を呼びこむためには、まず自分が笑顔でいることが先決ということになる。しかし、さらに福を呼び込もうと思えば、人を笑わせることだった。
これも、言われてみれば、なるほどそのほうがいいに違いないとも思えてくる。かつて、読んだことのある本のタイトルにも「喜びは与えれば与えるほど与えられる」(中谷彰宏著)があった。
ここでのフレーズもまさに、それと同じことを意味しているのだろう。自分が得をすることよりも、人が喜ぶことをしてあげるほど、いずれはそれが自分に返ってくる。
まあ、サービスの基本だろうが。とはいっても、実際どういうふうに人に笑ってもらえるかを考えるには、それなりの努力も必要なことだな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

笑いのないビジネス人生を過ごしている人は不平不満のままくすぶっている。
「笑わせる!技術」中島孝志著より。
会社や組織に対する不平や不満は誰しも、ある程度は持っているものだろう。しかし、それを口にしたところで、何も変わるわけではない。
かつて、IBMの社長を務めたことがある人も、工場に配属されたときに、不平不満をそこかしこで言い放っていたという。そんな人の前に、アメリカから工場建設のスペシャリストが派遣され、印象的なメッセージを与えたという。
それは、「不平不満を言うなら、Glorius Discontentを言え」だった。これは「栄光ある不満」という意味らしい。つまり、こうしたらどうだろうというような、具体的方法論を提案することだった。
それこそが生産性があることだったのだ。自分たちもついつい不平不満を口にしてしまうものだが、それなら、いったい何をどうすればいいかまで、考えるべきだったのだ。
しばしば、不平ばかり口にする人の周りには、同類が集まってくるものだ。ネガティブな意見ばかり口にする人とは、あまり付き合いたくはない。仕事は少しでも楽しくしたいもの。