人間は、自分がよく知っていることをしゃべるときが一番いきいきする

「話のおもしろい人、つまらない人」高嶋秀武著より。
この本のサブタイトルには、“人間関係が10倍うまくいく話し方のヒント”とあった。まさに人間関係がうまくいくかどうかは、話し方が左右することは頷ける。
しかし、これをうまくやるには、やはりそれなりの努力なしにはできないものだ。そこで、話がおもしろい人のところには、人が集まってくるというのも実感する。
逆に無口な人だとその人がどんな人柄なのかは伝わりにくいものだ。林がややそれてしまったようだが、話す内容について実際によく知っていればその話には臨場感がある。
また、書物で読んだり人からの又聞きなどの話題は、それほどおもしろいとは感じられない。たとえそれが聞いた話でも、その話をよく知っている当事者からの話ならおもしろいとも思える。
やはり自分が実際に体験した話やまた本音が出ているときのほうが話もおもしろい。以前人と話をしている時に自分が育てた家庭菜園の植物の話になったことがある。すると相手の人から、声が大きくなったねぇと言われたことがあった。
やはり、自分の趣味や関心が高いことをしゃべる時はついつい声も弾んでしまうものだな。まあ、そんな時の方がすらすらとおしゃべりができて説得力があるのだろうな。

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おもしろくしゃべれるかどうかは、愛嬌のあるなしで決まってくるような気がする。
「話のおもしろい人、つまらない人」高嶋秀武著より。
ふだんかなりまじめに仕事をしている人でも、つい本音でおどけたような発言をすれば、親近感を持ってしまうものだ。それもタイミングによるだろうが。
それは年齢や立場、肩書に関係なく素の自分を見せてくれたときに、ほっとするものだ。常に建前ばかりの話をしている人には相手も気を許さないに違いない。たとえ、それが独り言のようなものでも、ちらりと本音でしゃべってくれれば、気を許すものだ。
愛嬌があるというのは、自分の弱点を見せてもいいという人間的な懐の深さを持っている証拠だと高嶋氏は語っていた。自分のウィークポイントを話せるような人は自分に自信があるということかもしれない。
また敬語で話しているうちは、なかなかうちとけないものだ。やはり親しくなるには、ある程度腹を割った話ができるようになってからだろう。まあ、仕事上ではなかなかそれが難しいことではあるが。

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