面白い冗談をいくつか仕入れておくような人物ほどアイデアマン・・・

「アイデアの極意」内藤誼人著より。
イデアを出すにはちょっとしたコツがいくつかあるようだが、笑いというのも一つのヒントだった。周囲のひとを笑わせるためには、そのためのネタを仕入れておくことも必要だった。
またそれができる人は思考力も柔軟であるらしい。たとえば本田宗一郎さんは、誰と話すときでも冗談を欠かさなかったそうだ。
ある外国の心理学者の実験でも、ユーモアは素晴らしいアイデアを生み出す効果があったのだ。そもそもユーモアなど気持ちに余裕がなければ考えられない。
つまりしかめっ面をしているよりも、リラックスした気分のほうがアイデアの創造性を高めるということだった。真面目な顔ばかりしていたら当たり前の意見しか出てこないのだろう・・・な。

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良いアイデアを出すためには、分裂思考が必要。

「アイデアの極意」内藤誼人著より。
いきなり分裂思考といわれるとややわかりにくいが、これは「まったく無関係な二つの要素を、頭の中で結びつけてしまう能力」のことだった。
しばしば新製品やアイデア製品といわれるものは、異質なものを組み合わせることで出来上がっていることが多い。身近にあるケータイやスマホを思い浮かべても、単なるコミュニケーションの道具ではなくなっている。
カメラと電話が一緒になっていたりする、一人でゲームを楽しめる。またお財布ケータイなどもある。音楽をダウンロードしたり、写真を送ったり・・・・あらゆることが移動しながらでもできてしまう。
しかもこんな機能が実に手のひらサイズでコンパクトにできている。製品があるからこそ、需要が起こったものだ。ヒットした商品はそのほとんどが常識にとらわれないからこそできたのだろう。

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ストレスを感じていないような人間は、よいアイデアなど出せるわけがない。
「アイデアの極意」内藤誼人著より。
これは意外な意見だった。普通ならストレスなど感じていたら、名案など浮かびそうもないと思われるが。ここではストレスとはいっても適度なものだった。
実際、ストレスでぐったりするほどなら、まったく効果がないようだ。適度とは、どれほどのものかはわからないが、自分で目標として設定したものなどは、いいのかもしれない。
人から言われて義務感でやらねばならないことは、精神的にも疲れてしまいそうだ。
しばしば職業作家は、ホテルに缶詰にされて無理やり締め切りまでに作品を仕上げるよう依頼されるという。そうすると頭の中からいいアイデアが絞り出せる人もいるようだ。
やはり満足しきった状態では、アイデアなど出てこないのかもしれない。ある意味何らかの不満、たとえば「もっとここをこうすれば」など、それを解消しようとすればアイデアも浮かぶのだろう。
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ビジネス人生というものはどれだけ「えこひいき」してもらえるかで決まる。
「笑わせる技術」中島孝志著より。
もう何年も前からテレビ番組では、お笑い芸人を見かけない日はほとんどない。NHK総合でも教育番組でも司会やコメンテイターを務めている。
おもしろいと同時にアドリブが効くからだろうか。おもしろがらせてくれる人には、また会いたいと思うものだ。ニュースバラエティの番組でもお笑い芸人は絶妙のタイミングでツッコミを入れてくる。
常識的にそつなく仕事をこなせる人なら、どこにでもいるだろうが、そんな人はおもしろいとは思えない。むしろ、プラスαのおもしろさを持った人にまた会いたいと思う。
どうせ同じ仕事をするなら、楽しくしたいものだ。筆者は「おもしろい」という要素は、成功をものにするための武器だとまで言う。

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「あんたおもしろいねぇ」と言われる秘訣・・・
「笑わせる技術」中島孝志著より。
とくに関西では「おもしろい」が日常生活に入ってるようにも思える。時どき街角でおばちゃんにインタビューなどすると、ギャグで返したりツッコミを入れてくる。
関東や東京ではそんなことは稀だろう。ようするにおもしろいが普通になっているのだろう。しかし、ビジネスの現場ではおもしろいのニュアンスはお笑いとはやや異なってくる。
筆者はウケるツボには次の5つあるという。それらは、1、場が和むか?2、膝を乗り出してくるか?3、ウィットとユーモアに富み、なによりわかりやすいか?4、話に花が咲くか、言い換えれば、発展性、成長性、飛躍性があるか?5、心を動かせるか?
もしこれらがうまくできるなら商談もかなり進みそうだが・・・。これらのワザを身につけるには、きっと地道な努力が必要なのだろうな・・・

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コミュニケーションの極意は、話をしていて気持ちよくすることだ。
「笑わせる技術」中島孝志著より。
フレーズでは実にシンプルに言っているが、これができるようになるためには、訓練も必要だと思われる。話している相手が、満足できるかどうかが問題だった。
ついつい話している時に、自分が主役になりがちだが、場を和ませるためには、自分を一段下げることが必要なようだ。つまり相手を立てることだが、これが容易にできないものだ。
いくら仕事ができたとしても、目立ちたがりは浮いてしまう。そんな人に近づきたいと思う人は少ないだろう。むしろ相手を気持ちよくしてくれる人は聞き上手な人だ。
また本当にコミュニケーションの上手な人は、お互いが話をしていても疲れない。また充実した時間を過ごしたと思わせるだろう。

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