ビジネスはいかに優秀な「アイデア」を数多く出せるかにかかっている

「アイデアの極意」内藤誼人著より。
ビジネスを商売と考えた場合、いつも同じようなことをくり返しているばかりでは、営業の結果はいずれ頭打ちになってしまう。常に新しい何かを付け加え、改良を重ねていかねば行き詰ってしまうだろう。
そのためには、いつもアイデアを考えておく必要がある。切羽詰まった状態で、義務感で考えたところですぐにいいアイデアが思い浮かぶわけではない。
できれば普段から、発想が豊かになる方法を身につけておくべきなのだろう。売り上げなどは、人と異なるちょっとしたアイデアで結果として異なってくるものだ。
有能と思われるビジネスマンはやはりいいアイデアを出すコツをつかんでいると思われる。その方法として心理学は使えるという。たとえばその一例として身体を動かしたり、笑った後でアイデアを出すように努力する方がいいようだ。

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何の根拠もないのに自信過剰であることが、アイデアマンの必須の条件・・・
「アイデアの極意」内藤誼人著より。
つまり発想力の才能がないと嘆く前に、“自分はアイデアマンだ”と思いこむことも、有益なようだ。発想力はスキル(技術)だと考えたほうがよさそうだ。
もし、自分がもともと平凡な人間だから無理だと考えるなら、創造性も逃げてしまうそうだ。それではもったいない。むしろ、できるという自己暗示こそが大事だったのだ。
たった一つのいいアイデアを生み出すためには、膨大なつまらないアイデアがあるものだと考えたほうがよかった。いきなり数個だけ考えて諦めるのはもったいようだ。
もっと楽観的に考えて量産すべきだったのだ。まったく別なことだが、ここに面白いことが述べられていた。それは野球で、ベーブ・ルースは野球人生で714本の本塁打を打っているが、1330回も三振をしていたことだ。
日本のプロ野球では王貞治さんは868本の本塁打の記録を残しているが、三振も1319回記録していた。いくら三振しても結果的に本塁打の記録は偉大なものだ。

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精神的にも身体的にもくつろがなければ、良いアイデアなど生まれようがない。
「アイデアの極意」内藤誼人著より。
これも自分をアイデアマンにする基本の一つだった。いつもストレスを感じている状態では、無理だったのだ。内藤氏は人間の創造性が高まるのは、身体的なリラックスと、精神的な安定があってこそだという。
それはよく理解できそうだ。たとえば、狭い会議室でプレシャーを与えられると、気持ちが凝り固まってしまって、いいアイデアなど浮かびそうもない。
アメリカのリンカーン大統領は、いつでも机の上に足を投げ出して職務を行っていたというが、本当だろうか。リラックスこそがいい発想を生む第一歩のようだ。
背広を着てネクタイで首をしめつけている状態では、いいアイデアを出そうとするほうが無理かもしれない。経験からも自宅でくつろいでいる時のほうが、独創的なアイデアが浮かぶものだ。
まずは、楽な服装でベッドに寝そべったり、椅子に寄りかかったりしながら、いろいろと思考するのがいいのかもしれない。最近そんな時間を過ごしているだろうか・・・