自分が簡単に手に入れた情報は、他の人もすでに知っている可能性が高

『使える!「孫子の兵法」』齋藤孝著より。
まあ、当たり前と言ってしまえばそれまでのことだろう。時どきテレビ番組で仕入れた情報をいかにも知ったかぶりをして話す人がいる。そんな話には厚みや面白さが欠けているものだ。
また聞きの情報も面白くない。むしろ自分だけが体験したことのほうが興味深い。ある情報を得たとしても、さらにそこから掘り下げるという姿勢が大事だと筆者は語っている。
つまり関連する新聞、雑誌の記事を検索してみることも一つの方法だった。また、より知っていそうな人に聞くのもいいようだ。私は以前雑なかわら版を書いていた時は、複数の本を読んで知識を得たものだった。
本を読んでみると意外にネットでは得られなかった新しいことや視点が得られるものだ。齋藤氏はさらに、英語のホームページからは、さらに多くの人が知らない情報を得られたりするともあった。
確かに、それは盲点かもしれないが、読むためにはかなりの努力や意欲が必要だと思われる。やはり必要に迫られないとそこまではできないだろうな・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
簡単に、今すぐ「交」を深める方法がある。職場での雑談を増やすことだ。
『使える!「孫子の兵法」』齋藤孝著より。
孫氏の兵法が職場のコミュニケーションにまで関連しているとは、ちょっと意外な気もするが、強い組織をつくることと考えれば、関係があるのだろう。
職場で意識してコミュニケーションをはかるために、わざわざその時間をもうけるというのは上司、部下の関係がある場合やや億劫に感じるものだ。飲みに行ってもやはり仕事が頭から離れないかもしれない。
そこで、手っ取り早いのは、雑談だった。ちょっとした時間なら、誰にでもあるものだ。そんな時に身近な話題で語りかければ、それだけでもコミュニケーションはとれたことになる。もしそんな雑談さえできない雰囲気なら、それはどこかに問題があるのだろう。
筆者は軽い会話を重ねることが「交」の第一歩だという。むしろ、コミュニケーションをとるための材料があれば、もっと簡単なはず。個人的には、ちょっとした話題やモノを提示したりしたことも多い。それだけで、かなり話題も盛り上がったものだ。
ここでの、小タイトルは“上司・先輩には「雑談力」が必要”となっていた。これができる人が意外に少ないものだ。雑談とはいっても、相手がそこそこの関心を示してくれなければ意味がない。これがしっかりできる人が本当のリーダーかも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・