さしあたって利益にならない人脈をつくること・・・

「独立するためにしなければならない50のこと」中谷彰宏著より。
もし会社勤めをしているなら、会社の人脈と個人の人間人脈があることになる。そして、会社を通して集めた名刺は独立するとすべて役に立たなくなるという。
そこで大事なのは、個人の人脈作りだった。会社のサラリーマンをしながら個人の人脈作りをするには、上記フレーズにあるように、さしあたって利益にならない人脈のほうだった。
誰でも名刺交換をするときには、この人は自分にとって役に立つかどうかを、無意識のうちに選別しているらしい。明日の自分を助けてくれるのは、役に立たない名刺のなかに隠れているものらしい。
むしろ自分にメリットのある人よりも、相手にはメリットがある人を助けてあげるといいようだ。今すぐにお返しがない方がよかったのだ。将来的には大きな利息がついてくるという。
筆者はこれを人脈の貯金と呼んでいた。実におもしろい表現だ。ここのでの結論は、「今メリットのない人脈を大事にしよう」だった。たとえばそれはエライ人よりは平社員、ベテランより駆け出しの人だった。

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「わからないけど始めてみよう」という意気込み・・・
「独立するためにしなければならない50のこと」中谷彰宏著より。
ここでのタイトルは「誰も成功しないうちに始めた人が成功する。誰かが成功してから始めた人は、失敗する」だった。
誰も失敗したくないから、先がわからないものは始めたくないものだろう。しかし、人が成功したからといって、自分もその通りに行くわけでもない。
結局はどれだけの意気込みがあるかどうかがポイントのようにも思えてくる。ここに日本で最初のコンビニエンスストアセブンイレブン1号店」を成功させた山本憲司さんのことが触れられていた。
当時24歳の山本さん自身も夜中にお客さんが買い物をするとは考えられなかった。そんな店を始めるのはかなりの勇気が必要だったに違いない。今でも全店の中で売上げはトップクラスだという。
誰かが成功してから、始めたのでは遅すぎるのだ。まだ先がわからないものにどれだけ投資できるかが大事なのだろう。もちろん失敗の方が多いかもしれない。それはハイリスク・ハイリターンを覚悟できるかどうかだろうな。
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「これからの時代は、今ないビジネスが必ずヒットする」
「独立するためにしなければならない50のこと」中谷彰宏著より。
努力家で頭のいい秀才タイプは、すでにあるルールのなかで競争しながら勝っていくことは得意なことだった。受験ならそれに強い人が勝つことができた。
また会社では成績やすでに出来上がったワクのなかでの評価が良い人ほど出世できるようになっている。出来上がったルールの中で成功するより、むしろ自分がそのルールを作ってまおうと考え成功した人も多い。
そんな代表としては、ビル・ゲイツスティーブ・ジョブズがすぐに思い浮かぶ。それほど世界に影響を与えられる人は稀だろう。しかし、アメリカでは毎日1万種類の新しいビジネスが生まれると言われるそうだ。
もし、スポーツならまったく新しいルールで行えるものを作りだせれば、トップに立つこともできる。ビジネスも今まで誰もやっていなかったことが見つかれば、成功へのワンステップとも言えそうだ。
いずれにしてもワクにはまっているうちは、限度があるものだ。むしろ世間にはまったく違う土俵で戦っている人の方が多いのかもしれない。そう考えると会社などの組織は実に小さなものに思えてくる・・・な。

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必ず成功するビジネスは儲からない。
「独立するためにしなければならない50のこと」中谷彰宏著より。
結果的には儲けがでなくては、そのビジネスが成功したとは言えないのではないだろうか。ここでの成功するビジネスとは、そこそこやっていける程度のもので、それでは本当に成功といえるかどうかも怪しい。
だから、必ず成功するといえるビジネスなどというものはあり得なそうだ。リスクがあるからこそリターンもある。「これは絶対に儲かる」などというものは、むしろだまされていると考えたほうがよさそうだ。
リスクを承知でチャレンジした結果、いまくいったものだけが成功といえるのだろう。むしろうまくいく方が、稀なのかもしれないが。筆者は失敗知るかもしれないけど、会社を自分でやってみようという機会に恵まれたことだけでも幸運だと考えるべきだという。
確かに、ほとんどの人は頭の中だけで考えて、実行できないことのほうがほとんどではないだろうか。競馬で予想だけしている時は案外当たるのに、実際に買った時には当たらないという話はよく聞く。なんだかそれとよく似ていそうだ。
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ハンパな時間は雑草のようなもので、気がつかないうちにはびこってしまう。
『板坂元の「知的生活」事典』板坂元著より。
これは第1章の“知的生活を築きあげるヒント”という部分で目にしたフレーズだった。ここでは、「五分間仕事」のススメが書かれていた。これはつまり時間の活用法の一つでもあった。
ふつうテレビを見ていて、コマーシャルになるとほかのことを大急ぎをサッと済ませてしまうことがある。実はこの瞬発力を思い出すことが大事だという。確かにトイレに行ったり、食べ物や飲みものを冷蔵庫から取り出したりしている。
こんな要領でもし、五分間があれば、いろいろなことも効率的にできるのだった。「五分間仕事」と考えれば、ハガキを書いたり、手帳でスケジュールのチェックもできる。買い物リストもできる。
五分間仕事では、1、ムダな時間がなくなる。2、集中力がつく。3、発想の瞬発力もつく、などのメリットがあったのだ。フレーズにもあったように、ダラダラとしているとハンパな時間(=ムダな時間)は雑草のようにどんどん増えてしまいそうだ。気をつけねばな。

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「今日はあなたの残りの一生の第一日目」
『板坂元の「知的生活」事典』板坂元著より。
(前日のつづき)
これはもともと英語のことわざにあるものらしい。ムダな時間を過ごしてしまったと思っても後悔しないことが大事らしい。過ぎた時間は二度と返ってはこない。
悩んでも仕方がないものだとわかっているのについついいろいろと考えてしまうことはしばしばだった。むしろ今日から新しい人生が始まると考えたほうが、前向きになれるようだ。
何か新しいことを始めようと思っても、切りがいいから来週の月曜日からにしようと思っているうちに、やることさえ忘れてしまうことがある。
やはり本当にやりたいことだったら、思ったそのときから行動を起こすべきだったのだ。新しい勉強を始めようとしても、明日ではもう遅すぎるかもしれない。

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ブレーンストーミング読書術。
『板坂元の「知的生活」事典』板坂元著より。
まるでこれ自体が本のタイトルか何かのようにも思える。この本はそれまで板坂氏の出版してきた著書の中から、知的生活というテーマに関連のある記事を抜き出して分類整理したものだった。
そのためか、かなり以前に読んだことがある部分も思い出すことができた。ここにフレーズとしてとりあげたことも、30年以上前に読んでいた。その時はとくにブレーンストーミングという言葉はなかったかもしれない。
つまりこれはアイデアを生むときのヒントのようなものだった。それは頭を適当に自由にして、適当に刺激を与えるといいらしい。新しい発想を生むためにはあまり堅苦しく考えるのはよくないのだろう。
具体的な方法としては、ジャンルにかかわらず雑誌類をたくさん買い込んできて、広告、記事、写真などすべてのページを眺めることだった。すると、行き詰っていた考えにもヒントが得られるらしい。多角的な刺激が脳を活性化してくれるのだろうか。