本題が通るかどうかは、本題に入る前の雑談できまる。

「雑談の達人に変わる本」中谷彰宏著より。
かつて中谷氏が博報堂に勤務していた頃の経験が語られていた。得意先にプレゼンに行く時は、ほとんど本題の話をしなったという。それていて、その企画は通ったようだ。
つまり、雑談がメインになってしまい、ついでに企画を見てもらうようなスタイルをとっていたらしい。こんなことは一般の営業でもしばしばあるのではないだろうか。
用件のみいきなり切り出しても、なんだか味気ない。まずは、身近な雑談から始まる方が、スムースにいきやすい。その雑談がいかに面白いかで、自分を売り込むことができる。
企画の話だけでは、その人がどんな人かはわからない。しばしば、商品を売る前に自分を売り込め、といわれるが、まさにそこがポイントになっている。雑談の仕方でセンスも伝わってしますだろう。
雑談を通じて、信用してもらえるかどうかの問題だ。この人なら間違いないと印象づけられるなら、話も簡単だ。大事なのは、プレゼンそのものより、雑談であることも考慮したいものだな。

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事務会話以外の雑談ができる関係を築く。
「雑談の達人に変わる本」中谷彰宏著より。
雑談はある意味、肩書の壁を越えられるようだ。たとえば趣味が共通していれば、営業マンと得意先、セールスマンとお客様の関係でも、いきなり接近できる。
お店に行って、感じがいいと感じられるときは、いい雑談ができたときのようだ。オーダーは事務会話だが、それ以外に何を話せるかがポイントでもあるのだろう。
中谷氏はウェイターのサービスは、お客様との雑談だというが、それも何となく納得できる。お客さんにとっても、ウェイターさんと雑談できるとうれしいものだ。
お店の印象が残るのも、たんに店の雰囲気や料理だけでなく、人との会話である場合が多い。お客さと話すことがサービスとなっているかどうかで、その店の印象は異なってくるだろうな。
つい先日、地方の某ホテルのレストランで夕食をしたときだった。スタッフの女性が食材の説明をしてくれた時、たまたま私のスープ皿にその食材が入ってないことに気づいたのだ。
すると、確認してすぐに新しいものを持ってきてくれたのだ。こんなことは、当然と言えばそれまでだが、その時の対応の仕方が、実にスピーディーで感じが良かったのが印象的だ。あまり事務的でなかったのが良かったかも。

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イデアは雑談から生まれる。
「雑談の達人に変わる本」中谷彰宏著より。
上手に雑談ができる人は、アイデアを生み出すのもうまいようだ。それは、リラックスして最新の情報で話しているからでもあるのだろう。
たまたま生まれたアイデアは強いという。むしろ、ウンウンうなってつくったアイデアは弱いようだ。雑談することで、偶然いいアイデアは思いつくらしい。
たまに「瓢箪から駒」ということわざを思い出すが、そんなものこそ、ヒットにつながるという。これは筆者の経験から言えることのようだ。
雑談をすることでアイデアが生まれるなら、会議よりもいいのかもしれないな。しかし、いくらこちらが雑談したところで、相手の反応が鈍ければ、アイデアも生まれないかな・・・
やはり、雑談もお互いの感性が合わないと、期待したほどの結果は出てこないかも。その前に、まず自分が雑談できるほどのネタを持っているかどうか・・・

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「情報の海に漁をしに出かけていくための網を作る場所」
「15分あれば喫茶店に入りなさい」齋藤孝著より。
実際、15分しかないと思えば、喫茶店に入るのをためらってしまう。逆に30分あれば、喫茶店に入ることはしばしばだが、結果的に10分か15分程度で出てきてしまうことはよくある。
それはもしかしたら、思っていた以上に整理がはかどってしまった時かもしれない。さて、上記フレーズの場所とは喫茶店のことを言っているが、実におもしろい表現だと思った次第。
茶店が情報の網を作る場所、だなんていったい今まで考えた人がいるだろうか。確かに情報の整理ができていれば、仕事もやりやすい。私自身もその整理を喫茶店でよくやったものだった。
筆者は、情報の海を網も持たずに、ただ泳いでいるだけの人があまりにも多すぎます、と語っていた。いつも自分のなかに課題や懸案があれば、雑談をしている時にも情報は得られるようだ。
つまり、心に引っかかっている懸案事項を整理しておけば、情報社会の中を、自分専用の網を持って漁に出掛けられるというわけだった。網を作りに喫茶店にいってみるかな・・・

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緊張と弛緩が適度なバランスで混ざり合うのが、喫茶店という場所・・・
「15分あれば喫茶店に入りなさい」齋藤孝著より。
筆者はもともと身体論を得意としている。そのためか、心身を疲れさせないためには、緊張と弛緩の繰り返しが大切だと指摘していた。筋肉を適度に使わないで、固定化した状態のままだと肩こりや腰痛になってしまうという。気をつけねば。
だから適度の運動は筋肉も使うので体調もよくなり、しなやかになるようだ。また心身がリラックスできるかどうかは、体の動かし方だけでなく、アイデアの出る場所かどうかとも関係があるという。
仕事場で緊張ばかりしているうちはいいアイデアも浮かばない。また、家の中でごろごろしていても思いつきも少ない。そこで、意外にいいのが喫茶店のようだった。
リラックスでき、自由な雰囲気だからこそ新しい発想も浮かんでくるのだろう。たとえ、いい書斎を持っていても、喫茶店でのほうが能率があがるという人もいるようだ。喫茶店の書斎化でモチベーションも上がるかな・・・