雑談を一言で言ったら、面白くありません。

「雑談の達人に変わる本」中谷彰宏著より。
雑談はもともとまとめられないもののようだ。しかし、私などは雑談が得意ではないので、しばしば「つまりそれはそういうことなんだね!」というようにまとめてしまうことがしばしばだった。
中谷氏は「雑談のヘタなオオヤジは、まとめが好きです」と書いていたが、まさにそれは自分のことのように思えた次第。頭のなかで「要するに〜」などと思ってしまったらきっと雑談も発展しないのだろうな。
むしろ、それより一言でいえるようなことを、どんどんいろいろな方向に拡げていけることが雑談の面白さであるようだ。そのへんのセンスが大事なのだろう。
もっとも雑談ができるということは、無駄話がうまいというのとは違うようだ。ある程度の内容がなければ、聞いている方も面白くは感じないのだろう。普段から幅広い知識を持ち合わせていることも大事なことだろうな・・・

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人が引き寄せられるのは、昔の話ではなく、今の話です。
「雑談の達人に変わる本」中谷彰宏著より。
すでにかなり前に過ぎ去ったことの話などされてもあまり興味深くはないものだ。話はやはり新鮮であるほど聞いていても面白い。一番バカバカしいのは人の自慢話を聞かされる時だ。
むしろその人の失敗や苦労をした話やドジな話のほうが興味深く聞くことができる。突っ込みを入れられるような話のほうがいいのかもしれない。あまりにも完璧すぎるのもつまらない。
中谷氏は、講演会では冒頭からいきなり本題を話さないで、「今、そこで面白いことがあったんです」と話し始めるという。これは、その講演の話が他でやった繰り返しではないということの証拠でもあった。
昔こんなことがあった、というような話を聞かされるよりも、今経験したばかりの話のほうが面白いものだ。雑談も盛り上がらなければ、意味はないように思えるな。
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