喫茶店での仕事も積み重ねれば相当な山となる。

「15分あれば喫茶店に入りなさい」齋藤孝著より。
筆者はもともと喫茶店の愛好家だが、意外にも『シェイクスピア全集』を訳した小田島雄志さんもそうだったようだ。その全集は全37巻にも及ぶという。
ふだんから、ある喫茶店でかなりの仕事をしていたという。そんなことから、喫茶店での仕事も積み重ねれば、すごいものになるということがわかる。
さらに、ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんも喫茶店派だったのだ。考えごとは家でするのが苦手だそうだ。むしろ喫茶店のような雑然としたなかでのほうが物事を考えられるというからすごい。
やはりあえてそんな場所で集中力を発揮するのだろう。ふつうなら喫茶店でできるような仕事はたかが知れているものだと思いがちだ。
しかし、人によっては、雑然とした雰囲気だからこそ考えごとに適しているという人もいるようだ。今まであまりそんなことは考えたことはなかったな・・・

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茶店を「教会化」する。
「15分あれば喫茶店に入りなさい」齋藤孝著より。
いったいこれは、どいういうことだろうと、気になった次第。喫茶店はなにかの作業をするには意外に適していたりもする。私も今まで外に出る仕事が多かったこともあるが、仕事場の机では落ち着いてできない作業などを喫茶店でしてきたことも多い。
筆者はまた、そこは心を整える場所でもあると考えていた。そういえば、一人でいる時はゆっくりと物ごとを考えることもできる。そんな意味で「書斎化」どころか「教会化」でもあるという。
そして、齋藤氏はお気に入りの同じ本をしばしば持って喫茶店に入り、パラパラと繰り返しめくるといいともいう。つまりその本が自分にとっての「聖書」のようにしてしまうものありだった。
当時齋藤氏は翻訳をするために『論語』をつねに持ち歩いていたという。すると、いつも孔子と一緒という感じになったと振り返っている。そういえば先日書店には筆者による「論語」についての本があった。
自分がリスペクトできる著者の本をつねに持ち歩いていると、沁み込みよくなり、精神も整ってくると指摘してくるというアドバイスもあった。それを読む場所としてニュートラルな場所である喫茶店は相応しいかも。

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「懸案フック」のある人にしか、そこにある情報が見えてこない・・・
「15分あれば喫茶店に入りなさい」齋藤孝著より。
つまり心に引っかかるものを持っていたほうが、いろいろな情報が気になりまた刺激にもなりものごとが見えてくるということだろう。
「懸案事項」をもっているかどうかで、情報を捉えられる量も異なってくるようだ。たとえ、雑誌をぱらぱらとめくっていても、「懸案フック」があれば、話題が引っかかってくるのだ。
これは別に喫茶店でなくてもできそうだが、実際にあいた時間があれば、喫茶店で具体的にリストアップするものいいようだ。
たとえば、フリーランスの人ならいろいろな人とのつながりで仕事をしていかねばならない。そのためにも、いろいろなフックが必要になってくる。
そして、筆者は会社勤めをしている人でも、これからは同様にそんな「フリーランス感覚」を持っていたほうがよいとアドバイスしている。