勝ち負けより充実感を大切にする。

「逆転力を高める50の方法」中谷彰宏著より。
ついつい「逆転」と聞くだけで、勝ちか負けかを考えてしまいそうだ。しかし、勝負は思うようにはいかないものだ。仕事もスポーツも個人の力はまったく異なっているものだ。
勝ち負けは結果に過ぎないのだろう。買ったからと言って必ずしも充実したとは言えないかもしれない。たまたま相手のミスで勝てるようなことも考えられる。
たとえ負けても自己ベストを記録できた場合などには、充実できることもあるだろう。もともと相手のレベルが格段に上の場合は諦めがつくものではないだろうか。
勝ち負けにこだわってばかりいると、充実感をどこかに置き忘れてしまいそうだ。負けたくない、逃げ切りたいと思っているうちは、逆転力がないということでもあるらしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
芸術点が、技術点を逆転する。
「逆転力を高める50の方法」中谷彰宏著より。
数字であらわせるものは、技術点だという。学校時代は、試験はすべて点数で優劣が決まっていた。また、社会人になれば、営業での成績や稼いだ金額も数字になっている。
しかし、そんな数字ばかり追い求めているだけで、本当に幸せだろうかとも思ってしまう。日常の生活では、フィギュアスケートのように、技術点と芸術点の2つがあると中谷氏は指摘している。
ついつい、見えやすい数字の技術点に目がいってしまいがちだが、人生全体ではむしろ芸術点のほうが大きいのかもしれない。どれだけ人を楽しませることができたか、などはまったく数字とは無縁なものだ。
しかし、それがたくさんできた人ほど芸術点が高いともいえそうだ。むしろほとんどの人は、芸術点は0点だと気づくことがスタートだろう。自分が勝っていると思う人ほど、芸術点の低さに気づかないようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一流とは、仕事を楽しくできる人だ。
「逆転力を高める50の方法」中谷彰宏著より。
仕事でも運動でもたとえ、苦しくても、終わったあとで楽しめたと思えれば、充実していた時間を過ごしたと言えそうだ。うまくいっている時だけ、楽しくてそれ以外の時には楽しめないようでは逆転力があるとはいえないようだ。
一生懸命やってもそれ自体が楽しいと思えなければ、充実しているとはいえそうもない。体調が悪いときに無理をして頑張るというだけでは決して充実感は得られそうもない。
疲れた時や体調が悪いと感じた時にはしっかりと休むことができているだろうか。きっとそんな余裕を持てる人が、最後には逆転できるのだろう。
一流と二流の違いは、仕事を楽しくできるかどうかだという。厳しささえも楽しめるだろうか。これはプロであろうとアマチュアであろと同じようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何を通して自分を磨き、修業していくか・・・
「逆転力を高める50の方法」中谷彰宏著より。
ふだんあまり「自分を磨く」とか「修業」ときことは意識していないものだ。仕事以外で何か特別なことを継続しているなら、それがそうかもしれないが。
中谷氏は、20代、30代でやってきたことがファーストキャリアで、40代から仕事以外で新しいことを見つけるのがセカンドキャリアだという。
40代以降を充実した人生で過ごすためには、その時期に何かにチャレンジすることも必要らしい。しかし、個人的にはもうその時期は過ぎてしまった。
片岡鶴太郎さんは、40代から書や絵画を始めたという。本業のお笑いタレントや俳優のほか、もともと好きなことで充実した人生を送るために書や絵画で自分磨きをしたのだ。
中谷氏自身も、ボールルームダンスとボウリングを始めたのは、40代になってからだった。それだ自分磨きとなりセカンドキャリアになっているという。
人生がどれだけ充実していたかという、自分磨きをどれだけしたかということでもあるようだ。それを見つけてできる人が逆転力がつくのだろう。そう考えると、たんにお金がいくらあれば充実できるかというレベルとは異なってくるな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・