リラックスは創造性を引き出すために不可欠・・・

「リラックス ハック!」小山龍介・小室淑恵著より。
サブタイトルとして、「仕事と生活を調和させながら創造性を高めるテクニック」とあった。タイトルにあげたフレーズとも似ている。まずは、ハックという言葉はまだ一般的ではないかもしれないので、その説明があった。
しばしば、コンピュータのハッキングという言葉は耳にするが、その場合は「破壊する」「ネットワークに侵入する」などで悪いイメージがある。しかし、本当の意味は「問題をサクッと解決する」だったのだ。これなら実に前向きな言葉だと思えてくる。
小山氏はかつてシリコンバレーで働いていた時、そこで出会った人たちはストレスがありながらも、仕事を楽しんでいたことに気づいたのだ。日本ではすぐに会社の愚痴になってしまうのに、その大きな違いにショックを受けたという。
彼らはプレッシャーがあっても、それをストレスではなく楽しみに変えていつように思えたらしい。ストレスがなくなればこそ、仕事も楽しくでき創造性が高まるということだった。
ストレスを楽しさに変えていくためはライフハックがポイントだった。ちょっとした工夫で、生活、仕事を楽しいものに変えくれると考え、リラックスするためのいろいろな提案をしていた。それがリラックスハックだった。

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気分を変えたいときはまず身体を動かす。
「リラックス ハック!」小山龍介・小室淑恵著より。
気持ちを変えたいときには、気持ちそのものを頭の中だけで変えようとしても、なかなかうまくいかない。むしろ挨拶などのほうが効果があるという。
脳と身体は密接にかかわっていたのだ。身体がその状態になれば、脳は「そう感じているんだ」と認識するらしい。
つまり、元気な挨拶をすれば、「元気なんだ」と認識するようだ。これとやや似ているのが、自分があまり元気がないときに人と会うことによって、気分転換がはかれ元気が注入されるようなこともある。
ここには、“挨拶とは、他人のためにするのではなく、自分のためにするものだと考えるのもいい”とあったが、これは使えそうな気もする。
また、落ち込んでいる時には、無理に笑顔を作るというのもいいようだ。これも身体を動かすことで、脳にそう思わせることができるという。内面のコントロールより外面から変えるというところがポイントだった。

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座ることさえできれば、通勤電車というのはじつは、快適な環境にもなりえる。
「リラックス ハック!」小山龍介・小室淑恵著より。
通勤時のラッシュアワーはストレスが溜まりそうだ。もし何かを考えようとするなら、実に悪い環境となっている。考える時は、むしろボーッとするほうがいいようだ。そのほうが創造的なアイデアが浮かんでくるという。
そして、そのようなボーッとするような時間を、会社と家の移動時間に作るのがハックであった。そのためには、通勤には急行ではなく、各駅停車に乗ることだった。
もし、到着まで十数分の違いなら、混み合わない電車のほうが、気分もゆったりできる。そのためには少し早めに家を出ることも必要かもしれないが、そのあとは自分の時間も確保できそうだ。
むしろ、ゆったりとした空間と時間を毎日のように持てることは、ある意味ぜいたくとも言えそうだ。自分一人だけの空間を確保できるのは、なんとありがたいことだろう。