ネタは芸人だけのものではない。

「ナニワ成功道」中谷彰宏著より。
ここでのタイトルは“人生のエンターティナーになる”だった。すべての人がエンターティナーという考え方だった。しばしば、テレビで大坂の人と東京の人のリアクションの違いを実験している。
たとえば、商店街で通りすがりの人に向けて指で「バアーン!」と撃つ真似をすると、かなりの確率で大坂の人はその場で「ウワー」といいながら撃たれてよろめくアクションをしていた。
それに引き換え東京の通行人はそっけない様子で通り過ぎてしまう人たちの方がほとんどだった。こんなことからも大坂の人はノリがいいことがうかがえる。
一般の人もアドリブができるってすごいことだとも思える。大坂はかなり多くの人がエンターティナーなのだろう。やっている方も見ている方も楽しい。誰でもがちょっとした芸人にも思える。
ふつうネタといえば、すぐに芸人のことを連想してしまう。確かに売れている芸人はしっかりとネタ帳をつくている。しかし、実際に人前のウケるのはそのごく一部に違いない。
おなじネタはそう何なども使えない。そのため常に新しいネタをストックしておかねばならない。芸人に限らず人を楽しませるためにはネタが必要だ。つまり努力しなければエンターティナーではいられないということだとわかる。
ふつうの人にとってはお笑いである必要はない。たとえば、今日こんな恥ずかしい思いをしてしまった、というようなことは共感を得られるはず。逆に自慢話は嫌われるだろう。

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拡大解釈が、価値を生み出す。
「ナニワ成功道」中谷彰宏著より。
これはちょっと気になるよいうより、実に共感するフレーズでもあった。というのも私自身がそれをしばしばやっていたからだった。
いずれにしても、現場のことをよくわかっていない上のものが勝手につくるきまりや、方針に従えという場合、実にやりにくかったりするものだ。
結局それでは成果が出しにくいということもしばしばだ。そこで、別にダメといわれていなければ、勝手に解釈して思い通りにやっていたものだった。そのほうが、仕事も楽しく成果も上がったのだ。
たとえば、既成のパンフレットよりも自分が作り上げたチラシのほうがインパクトがあると思えば、それを作ること自体も楽しめる。とくに、自分流にビジュアルを重視して作り直したものだったな。
仕事にやりがいを感じたいと思えば、やはり決まりきった業務をそれなりにこなしているだけでは不十分だろう。そこに何らかの自分なりの味付けがあってこそ仕事も少しは楽しめるはず。

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