たくさん汗をかく農作業はどんなスポーツにも勝るんじゃないか・・・

「相鉄瓦版」平成24年7月1日発行より。
この号の特集は“女性ファーマーズ”となっていた。女性の農業が注目されているらしい。女性だからこそできるきめ細かい工夫やアイデアがあるのだろう。
金子さんという女性はブルーベリーの栽培をしていて、観光農園まで作っていた。以前は会社員だったが、農業に携わってから10年ほどだというが、農業の重労働を痛感しているようだ。
ブルーベリーも始めの数年間はうまく育てられなかったそうだ。そのうち、栽培は放任主義でもいけることがわかったようだ。雑草はある程度の長さまで伸びたら刈り取るだけで、樹木の下に置いておくだった。
それが土や根の乾燥を防いでくれ、時を経て肥料にもなるからだった。また雑草が地中に根を伸ばすことで、畑の土を耕してくれるから、耕運機を使ったことはないらしい。専門的な言葉でこれを「草生栽培」というらしい。
草刈りや剪定もかなりの重労働だが、それ自体がかなりの運動量になっているのだった。私もたまに庭の雑草を抜いたり枝を切ることはあるが、汗びっしょりになってしまう。確かに汗だけは運動したのと同じだな。

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“瞬食”体験だけでも十分に食育として意義がある。
「相鉄瓦版」平成24年7月1日発行より。
(前日のつづき)
そもそも“瞬食”などという言葉は今まで聞いたことがなかった。ブルーベリー農園で約1000本も栽培している金子さんが思いついた言葉らしい。
つまり木になっている実を自分の手で摘み取って、1秒後には口の中に入っているからだった。摘んで、あっという間に口の中に入れられるものってそう多くはないだろう。
私の地元ではイチゴ農園があるがそこでも、同じように瞬食ができる。新鮮なものほど果実の味わいが深い。収穫体験のできる果実や野菜はあるだろうが、このようにすぐに口に入れられるものは少ない。
もし家庭菜園でもやっていれば、庭やベランダで育ったトマトやキュウリなど生で食べられるものなら、すぐに食べられるだろう。完熟して真っ赤になったトマトをすぐに丸のまま食べることは、実に贅沢なことだとも思えてくる。
子供たちが実際に実った果実や野菜を自分の手で摘み取って、それを口にできれば、まさに生の体験学習といえるだろう。またそれを通じて本物の味も知ることができるのではないだろうか。
またそれとは別に自分たちが一生懸命に面倒をみて育てた、野菜や果実を食することも、体験学習になるはず。私は大人になってからその楽しみを知りましたがね。