アウトプットの目的を持ってインプットすることで知識は知恵に変わる

「人を動かす言葉の戦略」プレジデント編集部編より。
知識はそれだけでは何の役にも立たないものだった。つまりビジネスでは何のために勉強するのかをはっきりさせておくことが大事だったのだ。たとえ英語やパソコンの知識があってもそれを有益に使わなければ意味がないということだろう。
英語の資格を持っているからといって、外国人相手にしっかりと交渉できるかどうかはまた別問題でもあった。知識がすぐに仕事に役立つわけでもなかった。
日清食品創業者の安藤百福さんは次のような言葉を残していた。「知識も大切だが、もっと知恵をだせ。知識は比較的簡単に手に入るが、知恵は大きな努力と体験がなくてはなかなか手に入らない」。さすが世界に通じる即席ラーメンという発明をした人の言葉だと思える。
また、いくら学歴があるからといって、社会での対応能力がなければ、まともな人生を歩むのは難しい。処世術を身につけるためにはやはり理論より、体験を通した知恵こそがものをいうのだろう。

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「必死」のなかには、体だけでなく「頭やさまざまなものを使う」という要素が含まれている。
「人を動かす言葉の戦略」プレジデント編集部編より。
これは、”「自分のハートを燃やす」魔法のひと言、”という部分にあったフレーズだった。星野仙一は「一生懸命じゃダメだ、必死にやれ」という。
その必死とは、明治大学野球部時代に島岡監督から学んだことだったようだ。猛練習についていこうとしたら、体が頑丈なヤツにはかなわない。しかし監督に認められるためにはやはり、それ以外の部分でも一一生懸命さをアピールせねばならなかった。
それはコーチからの進言も必要だと感じ、「星野は人のいないところでもグラウンドの草むしりをしている」ということを見せていたようだ。それは島岡監督がそういうことを評価する人だと観察してしたのかもしれない。
星野は今でも、頑張るのは当たり前で、一生懸命やるだけではまだアマチュアで、プロなら死ぬ気でやれという考え方だった。いかにも熱血漢らしい。いくら自分では一生懸命だと思っても、人から見れば必死には見えないことも多いのだろうな。

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超二流」の生き方もまた人生である。
「人を動かす言葉の戦略」プレジデント編集部編より。