何もかも失われた時にも、未来だけは残っている。

「ぼくの、わたしの、座右の銘」(ピンチ)より。
“苦しい時に元気が出る言葉”として、いくつかのフレーズの紹介があった。そのうちの一つがボブ・ディラン(1941〜、ミュージシャン)の言葉だった。生きている限り何が起こるかわからないから、未来は自分の見方と信じてがんばるようにとのメッセージだ。
ダメだと思っても、これから先がどうなるか誰にもわからないことも多い。考え方や行動によって、良くなることもある。希望は持ち続けるべきなのだろう。
また、「どん底こそ、笑え」と言っているのは、漫画家の西原理恵子さん(1964〜)だった。まず笑うことにより、復活は始まると信じているようだ。気持の持ち方でものごとは変わっていくのだろう。
「10年たてば笑い話だよ」という言葉を残したのは向田邦子さん(1929〜1981、脚本家、小説家)だった。その時はつらいと思っていても、あとから振り返ってみると笑えることもあるものだな。長い目で見る習慣をつけるのもいいかも。

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悲観主義は気分による。楽観主義は意志による。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(ピンチ)より。
そういわれてみれば、そうかもしれないと納得してしまった。アラン(1868〜1951)の言葉だった。いかにも哲学者らしい表現に思える。ここでのタイトルは“楽観主義もううもんだ”となっていた。
考えすぎてしまうと、かえって出口が分からなくなってしまう。逆に楽観的に考えれば、先が見えてきたりもする。なんとかなるさという気持ちになれば、力も発揮できるのだろう。
悪い状態のときは誰にでもあるのだろうが、そんな気分の時でも明るくいられるのはすごいことだと思える。それは自分の意志によるものなのだろう。
失敗してもやり直せば、済むことだと考えてもいいのだろう。つまらないことは思いださない方がいいよだ。嫌なことは忘れてしまおう、というのも能力らしい。

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上手な言葉の使い方を笑顔が、話し方上手のコツ。
朝日新聞土曜版2012年6月16日付けより。
これは「100歳・私の証 あるがまま行く」という日野原重明氏のコラムにあったフレーズだった。まずは、この年齢で現役の医師というのも驚かされる。
しかも、年間150回もの講演をこなしているが、その1時間の講演中立ったままステージを左右に動いて大きな声で話しているという。
演台も使わず水も飲まないでいても、声はかすれないというのもすごい。まったく年齢を感じさせない。それだけの努力を欠かさないのだろう。80過ぎまで元気で生きていることでもすごいのに。
この日のタイトルは“スピーチは「最初の5分が勝負」となっていた。そこではこの5分間に聴衆との距離をいかに縮めるかを考えている。
心がけていたのは何かスマートでユーモアに富む言葉をしゃべろうとしていたことだった。やはり笑いがいちばん、人とのコンタクトを取る上でポイントだとわかる。