離れ小島で100億円持ってたって、つまらない・・・

「非常識な成功法則」神田昌典著より。
一部からはカリスマコンサルタントとも呼ばれている人らしい。独立した後、実際短期間で自分の仕事を通してで富を得ているから成功者と呼べるのだろう。
そんな人が考えるのは、より多くの人とリッチになりたいと考えているのだ。一緒に成功して、一緒に稼ぐのがいいという。その理由は簡単でひとりでリッチになってもつまらないからだった。
さらにまだ先があった。そして、稼ぐだけではなくそのお金を世の中のために使うことを、一緒に実践できる人を探しているという。そんな同志をひとりでも多く、短期間に集めたいと、まえがきの部分で語っている。
そのためには、一般的な、常識的な方法では難しいようだ。そこで、自身の成功体験を語っていたのだ。それが一般的なアドバイスとは異なる非常識な成功法則だった。

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「悪」の感情というのは、非常にエネルギーが高い。
「非常識な成功法則」神田昌典著より。
これはいったいどういう意味だろうと理解に苦しむ。一般的に嫉妬、敵対心、見栄、虚栄などは悪い感情ということになる。また嫌われるものだ。
しかし、この「悪」の感情には非常に高いエネルギーがあったのだ。「善」も「悪」も強いエネルギーをもつものだった。いいことをしよう、前向きになろうとするものエネルギーがあることだ。
しかし、実際に金銭的な成功では、マイナス感情のエネルギーを活用している成功者は多いという。むしろ活用している人がほとんどらしい。
嫉妬や怒りは非常に高いエネルギーがあったのだ。悪の感情が出てきた時には、否定するより、それを仕事を進めるうえで利用すべきだったのだ。今に見ていろと心に誓えるかどうか・・・

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ミッションを持つことにより、アンテナが張られ、必要な情報をすべて拾ってくる。
「非常識な成功法則」神田昌典著より。
これは脳の働きについてだった。脳はいったん質問を作っておけば、24時間休むことなく、毎秒1000万ビットの情報処理をしながら答えを探すという。
そんなすごいコンピューターでもあった。忘れていると思っても、作業し続けていたのだ。そこで、どんな目的意識を持っているか、つまりミッションを持つことは大事なことでもあった。
実現したいことを紙に書いて、潜在意識にインプットしておけば、それに必要な情報を脳は集め続けてくれるという。確かに何も目標とするものがなければ、大した結果は望めない。
だから、覚えることに時間を費やすより、頭を使ってさまざまな目標を考えることのほうが大事なことだった。脳はもともと3%以下しか使われていなかった。
残りの97%をどうやって使うかの方が大事だったのだ。潜在意識を使うには、質問をすることがスイッチになっていたのだ。ミッションを持つことで夢の実現も早まるということのようだ。

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イデアが重要なのではない。一つのアイデアをどうやって具体的にしていくかが重要だ。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(ピンチ)より。
こう述べていたのは井深大(1908-1997,ソニー元社長・創業者)だった。“突破口が見つかる”というテーマのページでニッポンの社長、先進言葉がいくつかあった。そのうちの一つだ。
ソニーはかつて次々と「日本初」「世界初」の商品を作りだしていた。いくら素晴らしいことを思いついても、それを実現化しなければ意味はない。無から有を生み出して危機をかわしたトップの言葉は力強い。
モノ作りの世界だけではなく、ビジネスや日々の仕事にも通じることでもあるだろう。どんなにいい意見を発言したところで、それを実行に移してそれなりの成果を上げなければ誰も信じてはくれない。
どんなことも具体的でなければしょうがない。理論、理屈より実行力こそが大事だと言える。思いつくより作るほうが数倍も大変そうだ。ほとんどのことは、頭で考えるより困難が伴うもの。

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何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(ピンチ)より。
この後には、「やがて大きな花が咲く」と続いている。こう言っているのは意外にもマラソン選手だった高橋尚子さん(1972〜)だった。うまくいかないときは、あせらず自主トレが大事だったのだ。
努力したからといって、必ず報われるものでもない。しかし、そんな時でも少しずつ頑張っていると、力がついきて、やがて大きな成功につながっていくという意味だった。
ラソンで陸上女子初のオリンピック優勝という大きな花を咲かせることに成功した高橋選手だからこそ言えることなのだろう。実に説得力がある。
しっかりと陸上史上に残る結果を残す言葉は力強い。何かを成し遂げようとして、スランプに陥った時には、この言葉は効くかもしれないな。

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運命がレモンを手渡してくれるなら、レモネードを作ってみよう。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(ピンチ)より。
デール・カーネギー(1888−1955、実業家、ビジネスセミナー講師)の言葉だった。レモンとは比喩で嫌なことを指していた。ところがレモネードは美味しい飲みものという意味だった。
これは「道は開ける」からの出典らしいが、かつて読んだことはあるが、印象には残っていなかった。再びすぐ横にある書棚から出して開いてみた。確かに第四部の「平和と幸福をもたらす精神状態を養う七つの方法」の一つだった。
たとえピンチに陥った時でも、悪い方へ考えていたらどんどんその深みにはまってしまいそうだ。むしろ気持ちをいい方向へ考えるという訓練も必要なのだろう。アイデア次第、考え方次第で楽しめるものもあるというたとえでもあるのだろう。
会社や組織での仕事は自分では選べないもの。ストレスもたまることがある。それも工夫次第でなんとか喜びにも変えられる。まあ、それもできなかったりもするが。やる気の問題もあるかも。

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