おもしろがってやっているヤツにはかなわないんだよ。

「ぼくの、わたしの、座右の銘」(勝負)より。
もともとこれは子供向けのおじさんが読んでも結構参考になりそうなフレーズが多かった。はじめにの部分に「座右の銘」について書かれていた部分があったので、簡単にまとめておきたい。
「座右」は座席の右ですぐそばの意味だった。また「銘」は金属や石に刻んで記すことだった。つまり座右の銘とは、心にいつも留めておく言葉だった。言葉には力があるものも多いことに気づく。
さて、フレーズに挙げたのは、“やってくる勝負を楽しんでみせよう”という部分にあった青島幸男(タレント・放送作家・政治家1932〜2006)の言葉だった。
楽しめれば苦労は苦労でなくなってしまうという意味らしい。実際、熱中できるものがあれば、努力も楽しめる。苦しんでやっているうちは、まだまだいい結果が期待できないかも。
ついでながら、エジソンも「楽しみながら学ぶのがベスト」と言っていた。何でも面白いと思った分野に熱中するのがいいようだ。

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成功への大切な鍵は自信をもつこと。その鍵は準備すること。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(勝負)より。
アーサー・アッシュ(1943〜1993、テニス選手)が残した言葉だった。ここでのポイントは“勝てる!自分の力を信じるんだ”となっていた。何ごとも準備を大事にすることだった。
準備とは日々の努力の積み重ねでもあった。努力を続けられたことは勝負事では、大きな勇気にもつながるものだった。それが自信にもなってくる。
やはり何ごとも準備不足の場合は不安にもつながってくる。実に当たり前のことを言っているようだが、準備はどこまですれば十分だと言えないものだ。
またアーノルド・パーマー(ゴルフ選手)は、「勝つのは、たいがい、勝てると思っている人間だ」ともいう。つまり、練習や経験をを積んだからこそそう言えるのだろう。

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決断にためらいを感じると負ける。直感を信じることだ。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(勝負)より。
この言葉のあとには「直感は経験から浮き上がってくる」とあった。こう言ってるのはプロ棋士羽生善治さんだった。厳しいプロの世界で実力でトップを保ち続ける羽生さんの言葉は本物だろう。
いざというときに決断できるよう、直感を磨いておくことが大切なようだ。つまりそのためには、経験を積んでおくことがポイントだった。
人に頼らず自分で考えて決断できる人間になるには、時には世間の常識を疑ってみることも必要なのだろうな。
人から聞いた話や、本で読んだ知識よりも、自分で体験したことのほうが身につくものだ。それでこそ直感が生きてくるのだろうな。

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順番なんて、本当の人間の価値とはなんの関係もない。
「ぼくの、わたしの、座右の銘」(勝負)より。
岡本太郎が残した言葉だった。いかにも彼らしい。自分にとって何が大事なのか、それが価値観だった。
しばしば、学校時代の成績の順や組織での役職の順番などがあるが、それはまったくその人間の価値とは別ものだった。順番が早いからと言って、その人の人望とは関係がなかった。
人から好感が持たれる人は、何かの順番とは関係なさそうだ。また成績が悪くても、人格とは無関係なことだった。
同じく画家のミレー(1814〜1875)には「ジャガイモのほうが、ザクロより劣っているなんてだれが断定できるのか」という言葉があった。
ミレーの時代には、ジャガイモより美しいザクロのほうが、絵画のテーマとしては相応しかった。しかし、ミレーは農村の暮らしをテーマに名作を残していたのだ。

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