「成功するために努力しよう」という目的の設定が間違っている。

「モチベーションを思うままに高める法」小山龍介著より。
たまたまモチベーションが下がっているとき、この本を見かけたので購入してみた次第。自身の経験をもとに書かれている内容はわかりやすい。上記フレーズはプロローグにあったものだった。
成功している人は当然ながら努力はしているが、それだけで十分ということでもなかった。やはり、努力そのものが楽しんでいける、ワクワクできるということも大事だった。ただただ苦しいだけの努力では長続きはできない。
努力そのものが楽しめるからこそ、思いがけない成果も手に入れられると語っているが、これは私も同感だ。筆者は「人から言われてもいないことをやって人を驚かせる」ことが好きだったそうだ。これも一つのヒントになるだろう。
この「驚かせる」という部分は、「喜ばせる」というふうにもとらえられる。思いがけないサービスほど嬉しく感じるものはないだろう。こんなふうにすれば自分自身のモチベーションは保っていけそうだ。

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自分のやる気は自分で管理する。
「モチベーションを思うままに高める法」小山龍介著より。
つまりここではニンジンのことをさしていた。今まではモチベーションを上げてくれないのは、会社や組織のせいにしていたものだった。今は外からのモチベーションには期待できない。そこそこの仕事だけしていても会社は認めてくれない。
たとえば給料があがるから一生懸命やって結果を出せと言われても、その成果を上げること自体かなり難しい。またどれくらい努力すればいいのかも曖昧だ。やる気は自分で起こすしかないということだ。
年収、出世、評価などはまったく他人任せのことばかりだ。自分が思ているほど人は見ていないし、評価はしてくれないもの。それらはすでに過去のニンジンだったようだ。
モチベーションをコントロールする、つまりニンジンは自分で用意するのが今の時代にあっていたのだ。それはある意味人とは異なるオンリーワンの存在であるという自信をもつことも必要そうだ。またそのスキルを楽しみながら身に着けられれば理想的だとも思える。

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成功する人は、例外なく「成功をゴールにしない人」。
「モチベーションを思うままに高める法」小山龍介著より。
これは何となく面白い発想に思えた次第。筆者はモチベーションを維持することについて、多くの人は間違いを犯していると指摘していた。
それは、成功するためにモチベーションを高めようとすると、結果的に成功にたどり着けないという。つまり、実際に成功している人にとっては、自分自身では成功している実感はないようだからだ。
他人から見れば成功しているようでも、本人からすればまだまだと思っているケースがほとんどらしい。つまり、自分よりさらに上の人がいることを知っているからそう思えないのだろう。
成功したかどうかは、結局は他人がどう評価するかだけの問題のようだ。むしろ大事なのは他人との比較より自分の価値観で生きることだったのだ。つまり自分らしい仕事をしているかどうかを重視したと述懐している。

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他人からの評価ではなく、自分自身の成長への喜びがモチベーションになった。
「モチベーションを思うままに高める法」小山龍介著より。
(前日のつづき)
これも筆者の体験から言える言葉だった。外発的動機づけから内発的動機づけへとスイッチを切り替えることができたということのようだ。
一流といわれるスポーツ選手の中には、お金のためにプレーしているのではなく、自身の可能性や限界に挑戦し続けることが大きなモチベーションになっている人もいた。
スタートはお金ではあっても、それだけではモチベーションは長続きしないようだ。もし、ある程度のお金がたまれば、これいいと満足してしまいモチベーションも終わってしまうことになる。
過去の成功した時のことを思い出話にしても、やはり寂しいものがある。会社でもある程度の役職についたら、もうそれでおしまいというのもつまらなそうだ。
もっとイキイキと過ごすためには、お金へのハングリー精神よりも、成長へのハングリー精神を重視すべきだったのだ。この方が尽きることのないエネルギーだった。

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好きなことではなく、上達できることに取り組むべき。
「モチベーションを思うままに高める法」小山龍介著より。
ここでのタイトルは「ビジネススキルを最速・最短で高める法を覚える」となっていた。やる気を出すために「好きなことをやれ」と言わるが、好きであっても上達しなければ、長続きはしない。
実際に好きなことをやって上達できるなら、よりやる気も出てくるだろう。筆者はもともとコミュニケーションは苦手だったと振り返っている。
しかし、実際に就職した先では営業の部署に回され、苦労することになったらしい。しかし、覚悟を決めて取り組んでいるうちに、コミュニケーションのおもしろさにも目覚めたという。
それは少しずつでも上達を実感できたことが要因だったらしい。わずかでも上達を実感できることでやる気も増してくるものだ。ビジネススキルを高められる人は、「上達できること」にフォーカスしているのだった。

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