自発的に仕事に取り組み、それを楽しんでいるからこそ、結果が出せ

「トッププロデューサーの仕事術」梶山寿子著より。
自発的に仕事に取り組み、それを楽しんでいるからこそ、結果が出せる・・・
この本の“はじめに”の部分には次のように書かれていた。「絶えざるイノベーションが競争力の源泉となる今、社員の質、とりわけ新しいことを生み出す能力を持った人材が、企業の生き残りを左右する時代となった」。
そして、この本では上記に相応しいと思われる実力、実績のともなった何人かのプロデューサーについて紹介されていた。彼らは決してマニュアルのあるような、また前例にとらわれない方法で仕事を進めて結果を出していた。
何ごともやる気が大事だと思わせる。決してクリエイティビティは特別な才能を持った人だけが持っているものでもなかった。それは誰にでも備わっているものらしい。あとはそれを引き出せるかどうかのようだ。発券と思われることも意外に何かちょっとした偶然のひらめきで生まれることもある。
思わぬものを偶然発見する能力をセレンディピティというらしいが、これは何かに没頭して、地道な努力を積み重ねるからこそ得られるものだった。仕事では正解が何であるかが分からないこともある。それを自分の頭で考え抜こうとすることもクリエイティブ思考ともいえた。
トップといわれるプロデューサーたちは、どこに所属しているか、というよりも自分の力で作り上げてきた作品で評価されたのだった。たとえ、会社に勤めていようと、それくらいの気持ちで、つまり何をなし遂げたかを念頭に置いて仕事に臨めればいいのだろうな・・・
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批判だろうと絶賛だろうと、話題になるということは、ビジネスの側面から見ると圧倒的に有利。
「トッププロデューサーの仕事術」梶山寿子著より。
作品というものを前面にしてする仕事というのは、いずれにしても人に注目されなければ意味はないように思える。ある意味知名度やブランドを広めようとするなら、それなりのインパクトは必要だろう。
人に広く知られなければ、それがいくらいい作品、製品だとしても売れることはない。そのために、すべての企業はマスコミを通じて認知度を高めるために膨大な宣伝費をかけている。
しばしばどうしてこんなつまらなそうなモノがこれほどの値段で売られているのだろうと思うことはある。それはそのモノを流通させるために膨大なコストがかかっているからだ。
やや話がそれてしまったが、芸術、芸能にしても常に大衆に忘れられないということが前提で成り立っているのだろう。その作品が良かろうと悪かろうと話題になることはそれだけ注目されたという証拠にもなる。
以前、タレントの好感度に関するアンケート調査で良い方と悪い方の両方に登場する人物が常に出てくる。これはその人の注目度の高さを表わしているゆようにも思える。関心がなければ、全く無視されるか、忘れ去られてしまった過去の人であろうな。

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苦労して積んだ経験は、“技術”になる。

「トッププロデューサーの仕事術」梶山寿子著より。
どんな仕事でもスポーツでも自分なりの技術、言葉を変えればワザを身につけるには、それなりの苦労を重ねなければならないものだ。それを楽しんでできればベストなのだろうが。
それも自分で考えて、目標を立て、チャレンジするなら、その結果で技術を見につけられるものだ。もし、それが人から言われたことだけでは、意味のある経験とはなりにくそうだ。
またやりがいの面でもまったく異なってくるのだろう。決まりきった仕事だけやるのは安全かもしれないが、面白みも全くない。やはりある程度のリスクがあるからこそ、結果としてのリターンを期待できる。
仕事を面白くするのはやはり自分なりの工夫ができるかどうかなのだろう。その余裕がないうちは、結果も期待できない。仕事での自由度と余裕こそが、新しい何かを生み出していくと思われる。

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過去のデータだけに頼るやり方では、大きくハズすことはないかわりに、予想外の大ヒットも生まれない。
「トッププロデューサーの仕事術」梶山寿子著より。
これはある映画プロデューサーについて述べられている個所にあったフレーズだが、そこでのポイントは「マーケティングを優先させるか、クリエイティブを優先させるか」ということだった。
映画ではクリエイティブが優先されるべきだった。テレビでヒットした作品ややベストセラー本を映画化すればそこそこのヒットは望めるだろう。しかし、大ヒットはなかなか難しい。今までなかった作品だからこそ予想外のヒットとなることもある。
一般の仕事でも同様なことは言えそうだ。たとえば客商売でいつも同じようなお客さんだけをターゲットにしてれば、ある程度の売上げは確保できるかもしれない。しかし、それだけではいずれ衰退してしまう。
そこで大事なのはリスクを負ってでも新規開拓を行い、新しい顧客の開発に勤める必要が出てくる。仕事も同じような繰り返しばかりしていれば、やがえてマンネリに陥ってしまうものだ。また面白くもないだろうな。