パワーを感じさせたいのであれば、断定的な口調で、短く言い切ってし

「パワープレイ」内藤誼人著より。
短く言い切ってしまう・・・
ここでのタイトルは“パワーを感じさせる会話”となっていた。少なくとも相手対して、あやふやな受け答えをしているうちはまったくパワーを感じさせるどころか、弱弱しさを感じさせるのではないだろうか。
たとえば、質問されたときに「えーと」とか「あのー」をくり返していると信頼を失ってしまうかもしれない。堂々と答えなければ、いくら内容がよくても、本当に信じてはもらえないかもしれない。
強調表現で、「とても、すごく、たくさん」などもあやふやだから、決して強いイメージを与えることはなかった。また「だと思う」や「と考えられます」もパワーを感じないものだ。
同じことを表現するときにも、力強く語ったほうが、信ぴょう性があると思われ、説得力も出てくるようだ。ポイントは会話に抑揚をつけて、声のトーンを大きくすることだった。

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数値の正確さは、言葉にパワーを与える効果的な手段・・・
「パワープレイ」内藤誼人著より。
大ざっぱな数字のことを英語で「ラウンドナンバー」というらしい。説得力を増すためには、50万円くらいというより、できるだけ正確に消費税込みの52万5千円といったほうがいいようだ。
また、人が約30万円というなら、29万8500円というふうに正確に答えたほうが信頼されやすい。正確な数字を使った方がパワーはあることになる。
端数がでるということは、それだけ真剣に考えた結果だというイメージを与えられる。たとえば、「このコーヒーはほぼすべてのカフェインを取り除いています」より「99.7%のカフェインを取り除いている」のほうがインパクトはある。
もし時間なら、「明日朝イチで来てほしい」というより「明日朝10時10分に来てほしい」というほうが緊張感が出てきそうだ。なぜ、10分なのだろうかと相手に考えさせるのもいい手だろう。
日頃から、「半数、約10パーセント、ほとんど」というようなあいまな表現を避けるようにする習慣をつけるといいのかもしれないな・・・

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だいたい、人に嫌われるタイプというのは、他人を褒めることができない人・・・
「パワープレイ」内藤誼人著より。
たとえそれが「お世辞」とはわかっていても、言われれば相手の気持ちは悪くすることはないだろう。もしそれがお世辞ではなくて、本当のことだったら、なおさら言葉にして表現すべきなのだろう。少なくとも相手に気に入ってもらいたい場合は。
ということは、どうでもいい相手には何もいわなくてもいいとも言えるか。相手に好印象を与るための3つの作戦があった。1.意見同調。(同感、ごもっとも、など)2.親切行為(付け届け、仕事を手伝うなど)3.お世辞(さすが、すごいですね!、など)があった。
相手に取り入る、といえばなんだか悪いことのように思えるが、要するに、仕事や人間関係をうまくやっていくためには、そこそこ相手の喜ぶことをしてあげることも有益なようだ。
ここに上司に取り入るための、ちょっと極端な提案もあった。1.上司が笑えないジョークを言ったときでも、心から笑ってあげる。2.上司が自慢に思っているモノやコトを誇張して褒めてあげることだった。まあそれをするためにはちょっとした努力も必要だろうが・・・