競争しないですむ道を模索する・・・

「ストレスゼロでラクして働く62のテクニック」内藤誼人著より。

たいてい本屋で本を手にするのは、そのタイトルが気になるからだった。これもその例外ではなかった。競争すればやはりストレスはたまりやすい。逆に言えば、競争がなければストレスも感じないで済むということになる。
はじめから人とは競合していなければ、気持ちもぐっと楽になる。敵がいないところではいくらでも頑張れるのではないだろうか。人とは異なる特技を磨ければ、またそれで仕事ができるなら楽しめるだろう。
社内なら何かのチームリーダーになるということも考えられるという。そこで自信がつけばしめたものだろう。もし、人が嫌がることや雑用を進んでできるならそんなことでもリーダーになれるという。
意外につまらないことでも、誰よりも熱心にやれればそれも特技ともいえるのかもしれない。ある領域で強みを発揮できるなら仕事も少しは楽しめそうだ。内藤氏は、「誰も勝負したがらないところで勝負しよう」と語っていた。それなら勝てる(=ストレスも感じない)かも。

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仕事の中における自由度が大きくなれば、それだけメリットがある。

「ストレスゼロでラクして働く62のテクニック」内藤誼人著より。
勤務時間中は管理された時間のなかにいることになる。しかし、移動時間はかなり自由がある。通勤時間も限定されるが、その時間は自由だからできるだけ楽しく過ごしたい。
ここにちょっと面白い実験データがあった。4週間にわたって好きな音楽をヘッドホンで聴きながら仕事をしたグループとそうでないグループに分けたのだった。すると前者のグループのほうが仕事に自信がもて、生産性も高まったという。
これが上記フレーズの意味合いだった。だからあまり息がつまりそうな職場というもの生産性が悪いということなのだろう。せいぜい、通勤の往復や休憩時間、移動時間には思いきりその限られた時間を有効に楽しみいたいものだな。
いずれにしても、楽しければ仕事もはかどるに違いない。また、サービス業なら、自分が楽しく仕事ができてこそ、それが相手にも伝わるはずだ。ストレスを強く感じるほど仕事の成果は望めないと考えられるし。

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他人を動かそうとするより、自分が動いてしまえ。
「ストレスゼロでラクして働く62のテクニック」内藤誼人著より。
この章のタイトルは「わずらわしい人づきあいのストレスをきれいに解消する心理的アドバイス」とちょっと長ったらしい。その始めのセンテンスは“他人には、そんなに期待しないほうがいい。なぜなら、期待しても、その通りにしてくれないことが多い・・・”となっていた。
まさにその通りだと最近も感じたばかりだった。期待してガッカリすることほど精神的に疲れることはない。結局人に期待した自分が甘かったと反省するしかない。
そして、結果的にはイライイラとしてしまう。だったら、初めから他人をあてにしていないほうが、ガッカリすることもないのだろう。どれならいっそ始めから自分がやってしまったほうがよいかもしれない。
筆者の内藤氏は、基本的には、他人を信用していないという。そう考えていれば、期待を裏切られることもないのだろそうだ。信じられるのは自分の努力と行動だけだと考えるほうがよさそうだ。そのほうが納得できるかも。
ここに氏の名言があった。「もし他人に頼むときには、アテにせず待つのが正しい姿勢」と。大至急の仕事なら、自分が大至急やってしまったほうが早く確実に、期待通りの仕上がりになる。ただし自分の時間があればだろうが。
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「時間を買う」という視点・・・
『[図解]スピードノート』主藤孝司監修より。
この本には“人より10倍速く成功するための”、というサブタイトルがつけられていた。早いではなく速いとなっていた。つまり本のタイトルにもあるようにスピードがポイントのようだ。
ここでは時間を買うということだが、ある結果を得るために必要な時間を金銭を投資することで節約することだった。これは企業買収を例にとればわかりやすい。お金を払って高い技術力のある企業を買収できれば、そのほうが手っとり早く目的を達成できると考えるというこことだった。
一般の人にとっては、パソコンで仕事が速く処理できれば目的を達成できる。しかし、そのためには高性能のパソコンに投資するということでもあった。つまりそこでもお金がかかる。
成功者のタイムマネジメントの基本は「時間を買う」という考え方だった。たとえば、「技術習得の労力を買う」→アウトソーシング。「通勤時間を買う」→交通が便利な立地のオフィス。「自分の時間を買う」→アシスタントや秘書の採用。「移動時間を買う」→高いが速い移動手段(新幹線、飛行機)・・・といろいろあった。
昔から言われるのは、「タイム・イズ・マネー」だが、この場合もある意味金で節約する時間を買うにはお金がかかるもの、と考えばいいのだろうな。
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考えるアイデアは、机の上では出てこない。
『[図解]スピードノート』主藤孝司監修より。

ここでのタイトルは、“アイデアは、遊んでいるときに「降ってくる」とあった。確かに仕事ばかり考えている間は面白いアイデアは浮かんでくることはめったにない。
むしろ喫茶店でサボっているときのほうが、幅広く自由に考えられる。真面目だけでは面白い企画を考えるのは難しそうだ。そこからはせいぜい単なる「改善」レベルにとどまってしまうらしい。
本当に斬新なアイデアを出すには、直線を一気にジャンプさせる必要があるという。できるビジネスマンは多趣味であることが多いようだ。それは遊びモードを持っているかららしい。
リラックスはいいアイデアを生み出す時には必要だったのだ。つまり遊びこそが大事なキーワードだった。机の上だけでは机上の空論である場合が多いのだろうな・・・・

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『[図解]スピードノート』主藤孝司監修より。