人生は退屈との戦いである。

「アイデア革命」齋藤孝著より。
このフレーズ自体かなりインパクトがありそうだ。まるで何かの商品のキャッチコピーのようでもある。このあとに、そのメーカーが宣伝したい商品の写真でも載せればいろいろと応用が効きそうな気もする。
さて、本当に人生は退屈なものだろうか。日々生活に追われているうちは、退屈という言葉さえも忘れてしまいそうだ。またもし、さまざまな趣味を持って、それに没頭できるような人なら、退屈とは無縁のようにさえ思えるが。
しかし、多くの人はたとえ物質的に満たされても、何もやることが見つからなければやはり退屈なのかもしれない。休日に特別何も予定がない時などは、どうやって時間をつぶそうかと考えることはあるものだ。
齋藤氏は、もし退屈ということを感じるならプロの技を極めると思えば、退屈とは無縁になるはずだという。ある意味充実した時間を過ごそうと思えば、その頂上に向かって楽しめればいいのだろう。
そこで何ごとも上達に必要なのは身体感覚の蓄積だった。これは齋藤氏の根本となる主張だった。そこでその技が習得しやすすくするための夢のようなマシンがあれば、と語っていた。こんな奇抜な考え方もアイデア発想には有効だとも思える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「時間限定」が消費意欲を喚起する。
「アイデア革命」齋藤孝著より。
しばしば、商品を売る場合値段の設定が効力を発揮するものだ。バーゲンだからといって、2割引き程度ではインパクトがなくても、50%、70%offともなればふと足を止めたくなることもある。
それと同じように、時間も限定することで消費意欲がわいてくることもある。この商法はいろいろな店で行われているタイムセールでもあった。それを幅広く一般の商品に印刷してしまったものが、例えば缶コーヒー「ワンダ・モーニングショット」でもあった。
この時間を朝に限定したというアイデアで大ヒット商品になったのだった。実際自動販売機に並んでいる商品は膨大な商品から勝ち抜いてきたごく一部の商品だった。そこに常に入ることは実に大変なことだった。
たとえ、その商品が時間が限定されていようが、いつ飲んでも味が変わるわけではない。しかし、缶コーヒーがもっとも売れるのは午前中の時間帯だったらしい。そこに注目して、モーニングという設定にしたようだ。
いずれにしても、激戦を勝ち抜いてきた商品には、他との差別化で成功したという結果でもあるのだろう。「朝専用」とあれば、やはり朝に飲む人が多ければ、その商品に手を出してしまいそうだ。
で、紅茶は午後に飲む人が多いから「午後の紅茶」となっているのだろうか。たまに一般的にはアフタヌーンティーなどという言葉も聞くことはある。若い頃は喫茶店のモーニングサービスという時間帯に行ったものだったが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
およそ“遊び”とは、要するに日常を忘れて別世界を求めること・・・

「アイデア革命」齋藤孝著より。
ここでのタイトルは「“パックワールド化”で別世界をつくる」となっていた。食玩と呼ばれるオマケの小さいオモチャが長い間人気があることを引き合いに出していた。
それらは動物、アニメのキャラクター、レトロもの、恐竜などさまざまなものがある。ガチャガチャとよばれるプラスチックのカプセルに入っていたりする。安い割にはリアル感があるものも多い。
そして、リアリティがあるほどその世界にはまりやすいようだ。しかも、それは子どもよりむしろ大人の鑑賞にも耐えるのだ。コレクターはかなり幅広く存在している。
オモチャを通じて別世界を楽しんでいるということのようだ。タカラでは「ザ・昭和テレビジョン」という昭和30年代の居間の風景をミニチュアで作っていた。しかもそのテレビは実際に映るという。
中高年にとっては郷愁を誘う別世界なのかもしれない。これからは高齢者が増えるにつれて、こんな郷愁を感じさせる商品もアイデアのヒントになるのかもしれないな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
商品そのものよりオマケや付録のほうが価値が高かったりする。
「アイデア革命」齋藤孝著より。
最近では婦人雑誌に付録としてバッグや化粧品関連の小物などがついてきたりする。雑誌よりもその付録が欲しくて雑誌を買う人も多いことだろう。しかも、それらはオリジナル品だったりすればより購買意欲は増すのかもしれない。
そういえば、私も子どもの頃付録についてくる模型などが欲しくて、雑誌を買った覚えがある。その頃の付録は大した金額ではなかったろうが、今ではむしろ雑誌よりも金額が張ると思われるものもついてくる。
たとえば、定価700円の雑誌に定価1600円の化粧品が付録として付いてくるというものだ。商品のメーカーとしては、読者が使って気に入ればリピーターになってくれる可能性もあるから、宣伝料と考えれば効率的なのかもしれない。
雑誌出版社としては、付録の商品が欲しい人増えるほど販売部数も増えるのだろう。読者は商品が安く手に入り、雑誌も読める。となれば、出版社、メーカー、読者の3者みなトクするということになってくる。うまい商法だな。
そうえいば、昨年のクリスマスにはセブンイレブンでクリスマスケーキを予約して買った場合にAKB48のオリジナルCDがついてくるというキャンペーンがあった。これなども、熱狂的なファンにはぜひとも欲しいオリジナルオマケだろう。売りものではなくしかも期間も数量も限定ともなれば、マニアにとっては、やはりより欲しくなる一品に違いない。





















・・・・・・・