上質の雑談能力・・・これこそが人生の岐路を分けるポイントなのかも

人間力の磨き方」鳥越俊太郎著より。
「上質の雑談能力・・・これこそが人生の岐路を分けるポイントなのかもしれない。
雑談というのはできるようで以外にそう簡単ではない。はたして相手がその話に関心を持ってくれるかどうかもわからない。たまたまその話題に乗ってくれるなら話は弾むだろうが、いつもそうとは限らない。
ここでは鳥越氏が記者時代の後輩記者の話があった。その後輩は取材の際に目的の相手に会えない時はどうするかと鳥越氏に聞いたのだ。すると本人に会えるまでの時間は奥さんと雑談をしていると答えたのだ。
しかし、その後輩はなにを話していいかわからず雑談ができないと言っていた。それは新聞記者を仕事としているにしては意外だと驚いたそうだ。つまり鳥越氏はその後輩はあることには関心が持てるが、それ以外のくだらないと話は切り捨てて生きてきたに違いないと思ったのだ。
人から何か話を引き出そうとするなら、何げない雑談から相手に人間性も伝わって行くはずだと考えていた。むしろ普段の職場でもそんなちょっとした雑談からその人の性格や趣味をうかがい知ることができる。雑談もバカにできないな。
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何かを勝ち得るには、何か大切なものを犠牲にしなければならないはずだ。
人間力の磨き方」鳥越俊太郎著より。
鳥越氏が大阪から東京本社へ異動になった時(当時35歳)、激烈な競争社会でやっていくための心構えが、上記のことだった。
つまり自分の好きなものをバッサリ断つくらいの気持ちをもとうと決めたのだった。氏はもともとストイックな生き方を好んでいたという。
そこで氏の好きなものといえば、麻雀だった。新聞記者になりたてのころから熱中していたようだ。これほど面白いゲームはないと思うほどだったのだ。それをきっぱりと断とうと決めたのだった。
結局決めてから以後20年間パイを握らなかったという。べつに関心がないことならどうということはないかもしれないが、もっとも好きだったことを諦めるのは相当な覚悟だったのだろう。
長年、麻雀はできないということにしていれば、周りも誘ってこなくなるものだ。実際はできるのにできないと断るのもつらかったようだ。犠牲にするものがあったからこそ、得るものがあったのだろう。私には誘惑を断る勇気もないかな・・・

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企画の原動力、メモ、ノート。
人間力の磨き方」鳥越俊太郎著より。
氏は新聞社を経て週刊誌の「サンデー毎日」の編集長も務めていた。その後はテレビでのニュースキャスターに転じているが。その編集長時代には、仕事の勝負は「企画力」にあると思っていたと振り返る。
そして、ほかの編集部員が一本も企画を出さなくても、自分だけで雑誌を1冊作ってみせるくらいの気概で企画のアイデアを日頃から拾い集めたそうだ。
だからメモ・ノートに書き留めるのが習慣になっていたのだ。その後テレビメディアに移ったときも、その習慣は変わらないようだ。とにかくどんな仕事も企画が勝負だろう。
そのためには、普段からの地道な行動なモノをいうに違いない。その原動力となるものが、メモ・ノートだったのだ。これもその習慣がないとできないものだろうな。人の記憶ほどいい加減なものはないし・・・
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金運があるということは、好きなことをしてお金が儲かるということ・・・
「3分で金運がついた」中谷彰宏著より。
逆にイヤなことをガマンしながら儲けるのは、金運があるとは言わないそうだ。確かにイヤなことは辛いから長続きは難しそうだ。その人がたとえ儲けたとしてもうらやましがられないという。
しかし、好きなことをして儲けた人を見ればうらやましいと感じるのではないだろうか。ここではおもちゃコレクターの北原照久さんを紹介していた。
北原氏は自分が趣味で集めたおもちゃを展示する博物館を7つ持っていた。それはビジネスとして儲かる仕組みは作ってあるそうだ。好きなことをして儲かるというのはすごいことだ。
まあ役者や歌手にしても、プロスポーツ選手にしても、好きなことを仕事にできるのは素晴らしいことだ。才能と努力だけが評価される厳しい世界だろうが。時には使い捨てになるほうが多いかも。
さて、北原さんは自分がコレクションしたモノを好きで売りたくないから博物館にしているという。それがビジネスになるのはスゴイことだとも思える。好きなことを集中してできるって素晴らしい!

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思いが動いて、人が動いて、お金が動く。
「3分で金運がついた」中谷彰宏著より。
これはあとがきの部分にあったフレーズだったが。ここでのポイントは“思いが動く”というところだろう。お金を呼び寄せるためには、人を呼び寄せる必要があったのだ。その人を呼び寄せるには、魂を呼び寄せる何かを持つことだという。
つまりそれが、“思い”というものだろう。たとえば、人をハッピーにしようとか、自分も楽しもうとすることでもあった。それがうまく伝われば、出会いや運が巡ってくるようだ。
その運には金運も含まれているのだろう。結局、金運は結果であってそれ自体を目的にしていると難しいことだった。また金運に限らずすべての仕事がうまくいく秘訣もそんなところにありそうだ。
お金を呼び寄せられない人は、ここにある”思い”や“人の動き”をまったく無視して、いきなりお金を求めようとするからなのだろう。運はいきなりやってこないものだな・・・