ピンチのときこそ大きく息を吐く気持ちで、先を読む目を持たなければ

『結果を出す人の「やる気」の技術』齋藤孝著より。
ピンチに立つと、誰でも焦ってしまう。しかしその焦りは何も有益なものは生まないものだった。しばしばピンチをチャンスにとはいうものの、そうそううまくいくものではないだろう。
そこでここでは、そんな逆風を追い風にしてビジネスの世界で成功している例として孫正義氏を引き合いに出していた。20代の後半に立ち上げた会社は軌道に乗りかけたが、思い肝臓病で3年間の闘病生活を送らねばならなかった。
その間、電話とパソコンを持ち込んで仕事もしたようだが、本を数千冊も読んだという。自分がステップアップするための充電期間と考えて、知恵を蓄え考え方を磨いていたのだ。
闘病時代に経営に対しての自分の「核」となる考え方をつくりあげたらしい。ある意味病気をも最大のチャンスにしたということになる。凡人にはなかなかそういう発想は思い浮かばないだろうが。

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どこの場でやると、自分は集中できるのか、やる気を維持できるのか、それをつかむ。
『結果を出す人の「やる気」の技術』齋藤孝著より。
何かに集中したい時、自分だったらどこがいいのだろう、とふと考えてしまった。いつでもたっぷりと時間があるわけではなない。また短い時間をどう生かせるかも知っておくことも大事なことだろう。
そういえば、かつてブログの書き始めたころ、その内容は帰りのバスの中で10分か15分で考えてメモしていたことがあった。短い時間だからこそ集中できたともいえる。最近ではだらけてしまったが。
読書も家ではなかなかゆっくりと時間がとれない。せいぜい職場への行き帰りの電車内がメインになっているだろうか。それもその日の体調によりけりで、残念なことだが、最近では居眠りのほうが多いかも。
さて、齋藤氏は自分に合った空間のことを「マイ道場」と呼んでいるらしい。勉強に集中しやすい場所という意味で、たとえば自室、喫茶店、図書館などがあった。私などは飽きやすいから場所を変えるようにしているが。
勉強は必ずしも、机に向かわなくてもいいようだ。たとえば、半身浴をしながらやジムのランニングマシーンで走りながら、英語を聴いて耳を慣らすのも可能なようだ。トイレでは英単語をを覚えるなども入るらしい。こう考えるといろいろな場所を道場と考えることができそうだ。
ある意味これは「ながら道場」と考えることもできそうだ。電車やバスで読書や勉強は誰でもやっていることだろう。結局コマ切れ時間に集中できそうな場所はあるかどうかということになるかも。

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特訓・修業も、遊び心を持って楽しくやったほうが絶対成果が上がる・・・
『結果を出す人の「やる気」の技術』齋藤孝著より。
そもそもこの章のタイトルは「やる気が切れない特訓モードのつくり方」となっていた。特訓や修業という言葉からは苦しみや辛いことをひたすら我慢するというイメージがある。
しかし、苦しかったり辛いことがイコール上達とは限らない。むしろそれを楽しんでしまったほうが効果がありそうだ。まず自分は何のためにそれをやっているのかをブレさせないことだった。
スポーツにしても、遊びにしてもそこにルールがあるから楽しめる。してはいけない行為があってペナルティもある。上手にルールを利用できたものが楽しめるのだろう。
筆者は最後に「論語」と取りあげていた。「これを知る者はこれを好むものに如かず、これを好むものはこれを楽しむ物に如かず」だった。結局、特訓・修業も楽しみながらできたほうが効果が上がるということだった。