何げない世間話をしながら、あなたの魅力をさりげなく高める・・・

インパクト・アッピール」内藤誼人著より。
もしこんな方法があれば面白いものだが、筆者はそれを紹介していた。つまりそれは、あなた自身と、有名な人、好かれている人などを結びつけるということだった。
ちょっとしたつながりがあることをアピールすればよかったのだ。たとえば、「僕の誕生日は、太宰治と一生なんですよ」「私は木村拓哉さんと小学校が一緒なんですよ」「僕は伊藤博文と出身地が同じなんですよ」というふうに。
誰でも知っている人であることがポイントでもあるだろう。私もかつてこのように誕生日つながりで親しくなった覚えがあった。
たまたまある人の誕生日が私と1日違いだったので、お会いした時「○○さんの誕生日は4月22日ですね、私は23日なんで1日違いですね」と言ったのです。すると彼は「エマニュエル・カントと一緒だ」というので、私は「私はシェークスピアと一緒です」と答えたのだった。
するとそれまで、電話では何となくとっつきにくい人だと思っていたのだが、それ以来、その人とは思いのほか親しくなれた気もする。著名人の名前や誕生日って意外に役に立つかも。

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食事を共にすることで、心理的距離をつめる。
インパクト・アッピール」内藤誼人著より。
見知らぬ人でも、たまたま一緒に食事などすると仲良くなれることがある。お互いに打ち解けるためのいい戦略でもあった。
合コンにしてもお見合いにしても、食事は必須のものだろう。また一般的な接待でも飲食は必ずついてくるものだ。ただのおしゃべりだけではなかなか親しくはなりにくい。
食事はいつも人を和ませてくれる。だから空腹のときにはかなりイライラしていた人でも、お腹が満たされれば、まるでウソのように笑顔が戻ってくる。
テーブルで面と向かってしゃべっていても、その間に食べ物がはさまることで、雰囲気はぐっとよくなるものだ。ちょっとした食事は会話をスムーズにしてくれる潤滑油でもあった。
そして、食べ物についてあれこれ話題にしながら話せるというのも利点だろう。さらに相手の食べ物の好き嫌いも分かるかもしれない。歩きながらや乗り物の中なら、ポケットからガムを1枚差し出しすだけでも話が弾むものだ。

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ほめることは、一種の報酬を与える行為・・・
インパクト・アッピール」内藤誼人著より。
これはアメリカのある心理学者の言っている言葉だった。もし、それを実行して相手に満足感を与えられるなら、相手に嫌われることはないようだ。
ほめることは贈り物をするのと、同じ効果があるという。こちらはまったくお金がかからずありがたいものだ。ちょっとした言葉をかけるだけでいいのだから。
ほめられてむっとする人はいないはず。また人をほめるには先に相手のいい点を見つけなければならない。いい加減なほめ方や冗談なら逆効果になってしまう。
社交的で明るい人は外見を、落ち着いて内向的なタイプなら内面をほめてあげるのがいいようだ。これもまた相手の観察が必要だということだろう。