「モノ」を売るのではなく「意味」を売る・・・

博報堂スタイル」高橋宣行著より。
この一冊には、前にも述べたようにメモしておきたいと思う言葉があふれていた。上記のフレーズは、いったいどういう意味だろうとちょっと気になった次第。
すると、そこには次のようにあった。「モノの機能や効率をうるのではなく、そのモノが自分の幸せに何をしてくれるのか。感動や幸せや快適さに通じる“意味”を売るのです。・・・」
実にわかりやすい説明だった。かつてのCMに「モノより思い出」というのがあった。日産ミニバンはこのスローガンでキャンペーンを行っていた。
出来上がったモノをどう売るかではなく、売れるモノをどう創るかが大事だったのだ。こんな発想は常に念頭に置いておきたい。
今まで気づかなかったものに気づかせてあげるというのもひとつだった。新しい使用方法の提案などもそのようだ。そんなところから「モノより意味を売る」となったのだった。シンプルだが深い言葉に思える。

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期待を超えた、嬉しい裏切り。
博報堂スタイル」高橋宣行著より。
これはこのページのタイトルにもなっていたが、さらにその下には、次のようにもあった。「相手のことを考えるだけでは、最高の答えにならない。期待を超えたところに感動はある」と。
このことはよくホテルのサービスにも当てはまるようだ。お客さんが期待していた以上の、また想像もできなかったほどのサービスを受けて感動したというようなことだ。
またディズニーランドなどのエンターテイメント施設でも同様なことが起こっているかもしれない。つまりそれが期待を超えた、嬉しい裏切りとなるのだろう。
それが継続することで、信頼感が得られるとも言えそうだ。「えッ!そこまでやるか。そこまで考えていたのか」というくらいのレベルの行為で初めて相手の印象に残るのではないだろうか。
どうやって喜びや楽しみを与えることができるか、と考えることは実にクリエイティブな仕事にも思える。提供するモノが高品質でさらに、それ以上のサービスをどれだけ考えられるかが、ポイントに違いない。

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会話で自己アピールしたいのであれば、“比喩”に習熟しておく・・・
インパクト・アッピール」内藤誼人著より。
まずこの本のタイトルが「アッピール」となっているのが気になった。しかし文中ではちゃんと「アピール」と書かれていた。つまりこの本を印象付けたいために意識的にアッピールとしたのだろう。
さて、上記フレーズはこの本の第二章「どんな相手も引き付ける魅惑の心理術」からのものだった。比喩といっても難しく考える必要はないようだ。
要するに何かにたとえながら話すということだった。「〜みたいに」というものを探せばいいだけのことだった。これがクセになると話しやすくもなるらしい。
先輩、上司をほめるときにも、比喩は役立つという。たとえば、「先輩って、時おり、魔法使いに思えますよ」「なんでそんなに博学なんですか。まるで図書館ですね」のように、冗談っぽくほめるのがいいようだ。
比喩なら恥ずかしいセリフも簡単に言えるのかもしれない。面と向かって重苦しくほめてもプレッシャーを感じるようだ。
ここにはさらに比喩の注意点があった。1、新しい比喩を使う。2、理解しやすいもの。3、なるべく単純。4、メッセージの最初に置く。(長ったらしいセリフの後では効果が薄れる)。あとは練習次第かも。

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人に好かれたければ、「楽しませる」ことを考える・・・
インパクト・アッピール」内藤誼人著より。
つまりエンターテイナーになるという意識が必要だった。面白い話をする、あっと驚く情報を教えてあげるなども入る。
ふだんからいろいろな雑学の知識を増やしておくことは必要だった。タモリ北野武、古館伊知郎などは、どんなゲストともすぐに打ち解けてしまう名人だった。彼らに共通するのは、雑学に詳しいということだった。
誰でもが知っているような話題では、ほとんど意味がない。ネットや新聞の記事になっているものはもう古い情報ともいえる。その情報にさらに突っ込んだ知識があれば話を聞いてももらえるかもしれないが。
またたとえ詳しく知っているからといって、長々とウンチクを話すのもかえってよくないようだ。相手が関心があるかどうかを確かめねば意味がないことになってしまう。
健康関連、美容関連のことなら幅広く受け入れられるかもしれない。まだテレビや新聞などに掲載されていないような雑学の知識があればベストなのだろうな。

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