モノではなく、縁を提供している。

「うまくいくスピード営業術」中谷彰宏著より。
営業というと単にモノを売ればいいのだと思いがちだが、その前にある程度の人間関係もなければいけないものだ。
商品を先に売ろうとすれば、人間関係はできない。むしろ人間関係ができていればこそモノは売れていくものと考えるべきだった。
どうしたら、縁につながる人間関係ができるかは考えなければいけない。よく“縁もゆかりも〜”というような言葉があるが、どちらも縁という一文字で一緒だった。
こいこには商品を売るための「商談ではなく、縁談をしている」とあったが、これはシンプルだがわかりやすいと思えた次第。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
友だちは「つくる」ものではなく、「できる」ものだった。
大人のための友だちのつくり方」横沢彪著より。
ここでポイントとなるのは「だった」という部分だ。つまりわざわざ友だちをつくろうと意識しなくても、学校や職場にいれば、自然と気の合った友だちはできたからだった。
ところが、大人になって、歳をとるにしたがって、わざわざ友だちをつくろうという意識もなく億劫になってしまう。気がついてみれば、職場では同期の仲間でも仲のいい友人は数人しかいない。
またそれ以外で人と知り合うチャンスも少なくなっていた。仕事上での付き合いはあっても、友だちと呼べるような人はいないものだ。
仕事関係では先輩、後輩はいても友だちと呼べるような人はいなかったことにも気づく。やはり上下関係があると友だちにはなりにくいもの。
筆者は「人生を豊かなものにするためには、いくつになっても、友だちは増やし続けるべきだと」述べていたが、まさにその通りだろう。いい友だちは新鮮な情報源かもしれない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そもそも友だちというのは、仕事を通してではなく、遊びの場でつきあうもの・・・
大人のための友だちのつくり方」横沢彪著より。
友だち関係のなかで仕事の話ばかり出てきてしまうと面白くもないだろう。むしろ仕事とは全く別の話題で盛り上がりたいと思う。
30年も昔にあるサークルで知り合った仲間とは、今でもたまに飲み会で会う機会があるが、そんな仲間とは年齢も仕事も全く異なるからこそ楽しめる。
共通の話題がないことで、話がかえって面白く興味深く感じられる。また当然ながら金銭も絡まないから気楽でもある。利害関係がないことが友だち関係を円滑にしていくポイントにも思える。
横沢さんはプロデューサーだったが、タレントと友だちになるとクールに仕事ができないと感じていた。基本は友だちは、仕事もお金も関係なしということだった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・