お客様が第三者にほめられて、サービスが完成する。

「うまくいくスピード営業」中谷彰宏著より。
もう10年以上前に購入した本が書棚にあったので、何げなく開いてみると面白そうなフレーズがいくつか目についた。
上記フレーズは、一例として美容院を取り上げていた。お客様のご希望どうりの髪型に仕上がった時点で、満足するわけではないということだった。
本当の満足は、人に気づいてもらって、ほめられたときだったのだ。その時初めて、その美容院でよかったと思えるのだ。第三者にどう言われたかでようやくサービスは完結するということだった。
もし、これが逆で人からの評判がイマイチだったりすれば、クレームにもつながりやすいことになる。モノの販売でも同じようなことが言える。例えば販売員から薦められ購入したバッグでも本当にいいのかどうかは、やはり第三者から言われたことがポイントになるのだろう。
それを素敵だ、とかよく似あうと言われれば、購入したお客様は嬉しいものだ。そして、買ったことが間違いでなかったことを実感するのだろう。

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「新しいことをする」というベンチャースピリットを忘れない。
「うまくいくスピード営業」中谷彰宏著より。
ベンチャーというと、ついついコンピューター業界のことかと思ってしまいがちだが、そうではなかった。サービス業はすべてベンチャーだという考え方もあったのだ。
つまりフレーズに挙げたように、何か今までなかった新しいサービスを考え出すことはまさにベンチャーだとも言えそうだ。むしろサービスこそベンチャースピリットが必要だとも思える。
どこでもやられているサービスだったら、もうそれだけではお客様は満足してくれないだろう。また従来のサービスに慣れてしまったら、もうサービスとは呼べないかもしれない。
これからの創意工夫で、目に見えない、形のないサービスは生み出すことができるといえる。それがベンチャーということになるのだろう。意外に身近でできることもあるかもしれない。

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営業は、必ず次のための実験・・・
「うまくいくスピード営業」中谷彰宏著より。
実際にこんな意識をもって営業をしている人はどれほどいるのだろうか。常によりいい営業を目指すことが大事だと言っているようだ。どこまでいっても完成はないことになる。
ここでの小タイトルは、「市場は、お客様のニーズから生まれるのではない」となっていた。むしろ新しいマーケット、市場を作っていくのは営業マン自身だった。
つまり目の前のお客様のために何ができるか、何かしてあげたいという思いが、新しい売上げをつくっていくのだということだった。言われてみればそうに違いない。
ニーズが発生するのを待っているだけではいつまでたっても商売にはつながらない。自分はどんなことでお客様の役に立てるかを考えることが先だったのだ。
そんな試行錯誤して実験を繰り返すことで、次のヒントが生まれてくるという。まずは一人のお客様が満足できる営業、サービスが成功できるかどうか。そこからがスタートのようだ。

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