アンチが存在するものってのは、それと同じくらい熱狂的な支持者がい

「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
たまにアンケートで“好感の持てるタレント”のような結果が発表されるが、そこに出てきた名前の中には“嫌いなタレント”方にも名前が挙げられていることがある。面白い現象だ。
まあ、それと同じよなものだろう。アクが強ければそれだけ個性的だともいえるだろうが、他人からすれば好き嫌いがはっきり分かれるということだろう。今はあまり聞かれなくなったがアンチ巨人というものあった。
また嫌われるのが嫌だからと、自己主張をしない人間も多い。しかし、単に素直なだけじゃ面白味も少なそうだ。岡本太郎の著書にも「自分の中に毒を持て」というのがあった。
吉野氏は、「素直とは、生きる力が希薄だということの別表現かもしれない・・・」とも語っている。これにはちょっと共感できると思った次第。あえて、嫌われるには勇気も必要だな。
しかしそれができる人は強そうだ。つまりある意味それだけ自分に自信があるっていることの裏返しなのだろう。一番いけないのは中途半端な状態なのかもしれないな。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
重要な能力はペーパーテストから離れたところに存在する。
「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
パーパーテストの結果だけがよくても、それだけでは世の中はうまく渡ってはいけないものだ。学校時代の成績など宛てにならないことが多い。むしろ応用力のほうが大事だとも思える。
吉野氏の言葉では「機敏さと行動力、そして社交性を実につけろ・・・」と語っている。確かにこれらはペーパーテストとはかけ離れた能力だ。
つまり人から与えられた課題だけを消化しているだけでは、どんなことも身につきそうもないと思える。自ら課題を見つける努力が必要なのだろう。
大学によってはペーパー重視ではなく、スポーツ推薦があったり、実技や人より優れた特技が優先され評価されるることもある。いずれにしても、受験は最終目標ではなく通過点に過ぎないことが、後からわかるものだ。
吉野氏は、チャンスをものにするにはいろいろな人と接するのが一番だと語っている。しかも、人生経験豊富な人との話は、貴重なテキストだとも考えているようだ。まあ相手次第だろうが・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

成功は、臆病さと恐怖から生まれた奇跡・・・
「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
短いが、なんともインパクトのあるフレーズに思えた次第。筆者でなければ吐けないセリフのようでもある。しかし、この部分だけ取り上げてみると意味はわかりにくいかもしれない。
ふだんなかなか奇跡というような言葉は聞くことはない。吉野氏は、奇跡は偶然ではなく、必然だと考えていた。というのも、それは起こそうとした人間にしか起こらないからだった。
たしかにそう考えれば、何も行動を起こさなければ奇跡も起こるはずがない。また、その場合、「こうなりたい」ではなく「こうなりたくない」というのもその動機だった。
吉野氏は、かつて十代の頃暴走族に所属していたが、その仲間は揃いも揃って無学だったという。それは貧しさに直結すると実感していたのだ。それが嫌だから、そうなりたくないという強い思いが今の成功につながったということらしい。
実際に砂漠からしっかりと芽を出して、自身を大木に育て上げた人の言葉は説得力がある。究極のモチベーションは恐怖だともいう。中途半端に満足しているうちは、こんな心境になれないのではないかな・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バカバカしいことを貫き通すことこそ、意義がある。
「砂漠から芽を出せ!」吉野敬介著より。
氏にとってのバカバカしいことは、たとえば新幹線に乗るときは常にグリーン車と決めていることだった。極端な場合は、新神戸から新大阪までの短い距離でさえ、グリーン車だった。
ここまで徹底できるって、すごいこだわりとも思える。ふつうの人ならここまでバカバカしいことはしないだろう。一生見栄を張り続けることが、氏の美学ともいえるようだ。
他人から見たバカバカしいことを真剣にやれるってすごいことではないだろうか。しかも、一時的なことではなくて、一生貫けるという生活レベルを維持できるところがポイントにも思える。
それもまた実力の一つと言えそうだ。イメージを大事にしている本物のプロとしてプロレスを例に挙げていた。正統派のベビーフェースと悪役のヒールがいるが、リングを降りてもやはりそれを演じ続けられるのが本物だということだった。これはわかりやすくて頷ける。
まったく関係ないことかもしれないが、通勤の際確実に座って読書するために準急や各駅停車に乗るようにしている。時間がかかってバカバカしいかもしれないが、それなりのメリットを感じている。ただ少しだけ早く家を出るだけでいいし。