思考のリフティングできらめきをキャッチする。

「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
珍しい表現だったのできになった。いいアイデアを出すためには、「ひらめき」が大事になってくる。ニュートンは木からリンゴが落ちるのを見て「万有引力の法則」のひらめきを得ていた。アルキメデスはお風呂に入った時、浴槽からお湯があふれることで「アルキメデスの原理」を思いついていた。
それらは当然ならが普段から常に頭の中で考えていたからこそ、気がついたともえいる。それは「準備」とも言えた。思考のリフティングとは普段からどれだけ勉強しているか、自分の頭で考えているかという努力だった。
スポーツ選手のトレーニングと同じようなものだった。サッカー選手がボールコントロールを養うためにリフティングという練習をすることから、思考でもその基礎となるリフティングが大事だという意味のようだ。
創造性にも常に基礎練習が必要だった。つまり常に考え続けること、疑問を持ちつづけることだった。またひらめきを生むためにはリラックスした状態をつくることも大切だという。偶然だけのひらめきではなく、それなりにいろいろな準備が必要なことを感じた次第。

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「無意識」で見ることによって、かえって本質がわかることがある。
「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
これは筆者の茂木さんが「プロフェッショナル 仕事の流儀」でデザイナーの吉岡徳仁さんにアイデアを生み出す方法を聞いた時に感じたことだった。
ふつうなら、アイデアを形にするときに、たくさんのアイデアの中から一つを選ぶようにすることが多い。しかし、吉岡さんは一つのアイデアを「生き物」のように育てるという考え方だった。
実に面白い。一度できたデザインをブラッシュアップするために、身近においてほかの仕事をしながら時々チェックするという。つまりあまりのめり込んでしまわないで客観的に眺めているとうことだろう。
そのように無意識な状態でみることで本質がつかめるようだ。そういえば、関係ないかもしれないが、夜書いた文章も翌朝読み返すと書き直したくなることもある。そして自分で校正するのと似ているかな。
茂木さんは、脳の働きから言って、意識と無意識では情報の処理方法が異なっているという。意識=逐次処理で、1つづ処理していくしかない。無意識=並列処理で、複数のものを同時に処理できるという。何となく納得できそうだ。

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