,冗談っぽくホメたほうが相手は喜ぶ。

「すごい!ホメ方」内藤 誼人著より。
いきなりホメるといっても、あまり真面目すぎないほうがいいようだ。それは相手に負担をかけないですむからだった。
ユーモアを交えながらホメられればベストなようだ。つまりやや大げさな表現をつかうことだった。たしかに大げさにやれば、喜ばれそうだ。
たとえば、「○○さんのリーダーシップには、ナポレオンも尻尾を巻きますよ」とか「○○さんとお会いできるとと思うと、うれしくって、昨夜は眠れませんでした。・・・」などのように。
どうしたら、こんな軽いホメ言葉がでるのだろうか。これは誇張する技法を身につけることだった。要するにホメ言葉のストックをつくっておくしかないようだ。できるかな・・・

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自分のアウトプットに満足できなくて、やめてしまった経験・・・
「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
これは、たとえば先輩の仕事術をまねても、決して同じような結果は出せない。また、いいアイデアがと思って企画書にしようと思ったがうまく表現できない、というようなことらしい。
理屈では十分わかってはいても、実行するとうまくいかないことのほうが多いかもしれない。勉強、仕事、趣味でもまったく同じことが言える。
これは脳の「感覚系の学習」と「運動系の学習」のバランスがとれていないということだった。「感覚系」とは見る、聞く、感じるなど、情報を受け取った時の処理、認知を行う領域で、「運動系」は実際に手足や口などを動かすことを司る領域だった。
脳は主に感覚系で情報を「入力」し、運動系を使って「出力」していた。もっと分かりやすく言えば、「入力」は「理解」で、「出力」は「実践する」ことだった。
感覚系学習はちょっとしたきっかけで飛躍的に発達するが、運動系学習は反復でしか鍛えることができないものだった。つまりアウトプットの制度は、運動系学習の経路がどれだけ鍛えられているかに依存していた。
まずはアウトプットの繰り返しが大事だともいえそうだ。脳のなかでこんなことが行われていたのか、と初めて知る次第。脳科学者の説明は分かりやすくて面白そうだ。

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「一度、具体的なかたちにして出力する」というのはとてもたいせつなこと。
「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
「前日のつづき)
たしかにどんなすばらしいアイデアや理想も、実際のかたちにならなければ意味がないことになる。よく、口先だけ達者な人がいるが、実際にモノになったものはほとんど見たことはない。
ここに一つのエピソードがあった。それは、スティーブ・ジョブズの言葉で「Real artists ship.」というものだった。本当の芸術家は出荷する、となって、すばらしいアイデアも具体的な商品にしてユーザーの手元に届けることは大切なことだ、という意味だった。
頭の中の情報を出荷することには、2つのメリットがあると茂木氏はいう。1つは、その情報の価値を客観的に分析できるとこ。2つ目は「感覚系と運動系」の調和が図れることだった。
たとえば、役に立ちそうな情報を、人に話して「出力」することにはメリットがあった。それは、自分で再確認できることと、相手の反応を見ることができるからだった。
もしかしたら、これは学生のころよく英語の授業で言われた「教えることは学ぶこと」というのとちょっと似ていそうな気もするな。茂木氏の仕事の極意は「脳の入力と出力のサイクルを回す」ことだという。

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自分の仕事をチェックしないなんて、まるで鏡を見ずにお化粧をするようなもの。
「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
このフレーズは実に面白い比喩で気になった次第。つまり鏡なしにお化粧などしようものなら、福笑いのようになってしまう。
自分の仕事も、まるで他人を見るように、客観的に冷静に観察する必要があるという。自分では完ぺきだと思っても、周囲からはそう見られていないこともあるだろう。
仕事上のアウトプットは作品ともいえる。企画書、営業報告書…いろいろと客観的なデータはあるだろう。いいところ悪かったところ、改善点も見つかるはずだ。
茂木氏は自分で分析することが大事だという。それが鏡を持つということのようだ。人からの意見を頼り過ぎると、時にはよい情報だけしか入ってこない場合があるからだった。
また、他人は自分に対して本人ほど関心を持っていないというのも事実だった。個人的なことは自分ほど他人は気にして(関心を持って)いないものだし・・・

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仕事のクオリティは「高性能の鏡」をもっているかで決まる。
「ひらめきをカタチに変える58の方法」茂木健一郎著より。
(前日のつづき)
「高性能の鏡」という、この表現が面白い。今まで鏡に高性能などというものを感じたことはなかった。つまりこれはどれだけ仕事に対して、自分の目で厳しくチェックしているかという意味だろう。
ここには実際に厳しい目で自分の仕事ぶりをチェックしtげいる鮨職人の小野二郎さんのことが触れられていた。「すきや橋二郎」は2007年にミシュランガイド東京版で三ツ星を獲得した名店だった。
60年以上鮨を握っているが、その仕事には一切妥協がないという。○まる産の最高級のマグロでも、実際に自分で味を確かめてレベル以上の者だけをお客さんに出してた。
また米の炊き方もしっかりとチェックしていた。わずかな変化も見逃さないという。プロとしてのクオリティを高めるためには常に冷静に客観的に分析することが大事なようだ。