スピードを意識することで、仕事の流れは変わる。

「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。
齋藤氏は「速い」は「できる」の必須条件だというが、まさにその通りだろう。またで「きるか」らこそスピードがアップすることができるともいえそうだ。
逆にできない人は、それをどう取り組むべきがわからないから時間がかかってしまう。やはり経験を積むことが大事だということもわかってくる。
ある提出物があるとして、その期限ギリギリで持ってくる人より、早めの人のほうが印象はいいだろう。もちろんある程度の質が整っていることが必要だが。
スピード感があれば、仕事に追われるというより、攻めの姿勢でいられることは確かだ。齋藤氏は、スピードより質が大事だと言われるのは一部の芸術家ぐらいだろうという。
実質的なレベルアップは、速くたくさんの量をこなすこと、経験値を積むことだと断言している。やはりだらだらやっているだけでは、仕事の流れはかわらないか・・・

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仕事も、自分で予測がつけられれば疲れを軽減できる。
「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。
ここでのタイトルは、“疲れ知らずの秘訣”となっていた。同じ仕事をしていても、主体性をもっているかどうかで疲労の度合いも異なってくる。
受身ややらされ感が強いと、やはり疲れもましてくる。ところが、自ら企画してやっているときは、意外にも時間が過ぎるのを忘れてしまうことがある。またそんな時は快い疲れだったりする。
また、仕事の見通しがつかないと疲れることも、それがしっかり分かっていれば、スペース配分もでき、疲れも軽減できそうだ。ただ言われたことをやればいいだけなら楽そうにも思えるが、受身の仕事は疲れるものだ。
むしろ全体像をつかんで、主体的に仕事に臨めれば、そのほうが疲労が少ないようだ。また自分はんなにをすれば疲れが取れるのかを知っておくことも必要だった。
ナポレオンの場合は、熱い風呂だったという。それでさっぱりして気持ちを切り替えることができたようだ。よく言われるのがナポレオンの睡眠時間は3時間というものだが、昼間も短時間でさっと眠ることができたそうだ。それも訓練だろうな。

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現代は「好感度」が支配する社会だ。
「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。
本や映画も広告宣伝の力が大きい。また一般のテレビCMで認知されている商品のほうが、新聞チラシに掲載された商品より手に取りやすいのは確かだろう。
実際にその商品の質の良しあし(内容)とは別に、ヒットするのは宣伝、知名度が優先されるようだ。ということは、仕事をする際にも、事前にコミュニケーションがうまくいっていることが前提条件となるのだろう。
好感度や知名度が力だということを熟知していたのがナポレオンだった。それはなんとなくいい感じ、という程度のものではなかった。この将軍は並はずれて優れている。戦略を立てるのも卓抜している。人望がある。人を指揮する能力も優れている、などだった。
どうしたらパリの民衆の支持を得られるかを知っていたのだ。かれは大量の情報を高速に読んで、世の中の動向に敏感だったようだ。時代の風を感じ、潮の流れを読むことに優れてたから、民衆の絶大な人気を集められたという。好感度もやはり実力に見合っているからこそ力になるのかな。

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ホメたり、叱るのが上手な人ほど、出世しやすい・・・
「すごい!ホメ方」内藤 誼人著より。
これは、ハーバード・ビジネス・レビュー誌で行われた調査の結果からのことだった。その調査では、「仕事での出世にあたって、“役に立つ”要因は何か?」という質問がされていた。
それに対する回答での1位は「コミュニケーション能力」で94.7%だったという。この場合は、人をホメる、叱る、また表現するなどのスキルだった。
人をホメるのは技術だというから、訓練次第でだれにでも身につけられることであった。あとはそれをいかに上手に使えるかは個人差は当然あることだろう。
そういえば今まで人をホメるということについて学んだことなどなかったことに気づく。人をホメるほどその人との関係もよくなるようだ。まあ、少なくともマイナスにはならないはず。

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人を動かそうとしたら、まずホメておくこと・・・
「すごい!ホメ方」内藤 誼人著より。
ここでのタイトルは“人を「説得」したいなら、まずホメろ!”となっていた。まずこれが準備ということになるようだ。
逆のことを考えればわかりやすい。一度もホメていないのに、相手に動いてもらうのは難しいようだ。やはり、ホメてもらったあとのほうが気持ちよく動けそうだ。
ホメるということは、まず最初にその人に関心があるということだろう。関心を持ってもらえるような人の話なら聞いてもいいという気にもなる。
ということは、人と会う時には、自然とホメ言葉が口から出てくるようなクセをつけるのが必要なようだ。自分の人付き合いをラクにしたいなら、これもちょっとしたポイントだろうな。
なぜホメるのか、など余計なことは考える必要もないようだ。何でもいいから、いいと思った個所を探してホメるだけなのだが・・・(できるといいなぁ)

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男のほうが、ホメ言葉に敏感で、しかもそれをたくさん欲しがる。
「すごい!ホメ方」内藤 誼人著より。

女性に比べて、男性は日常であまりホメてもらうことが少ないためらしい。確かに乗り物のなかでも、女性はお互いにどこどこがかわいい、とかファッションのセンスがどうのこうのというのをしばしば耳にする。
また女性へのホメ言葉は一日限定らしい。うれしいと感じるのはその日限りのようだ。つまりホメ言葉の賞味期限が短いということになる。
逆に男の場合は、何かがカッコイイというような言葉はほとんど聞いたことがない。だから、ホメてもらうとかなり長い期間覚えていることがある。
アメリカの文豪、マーク・トウェインは一度ホメられると二カ月は楽しいと述べていたそうだ。これは個人的にも頷ける。それだけホメてもらう機会が少ないということだが。
ビジネスではオヤジがオヤジのことをホメるということも必要なようだ。相手の何をどうやってホメるかを考えることは、ある意味ちょっとクリエイティブなことかもしれない、とも思った次第。

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人を教育するときには、「教える」ことより「励ます」ことのほうがずっと大事。
「すごい!ホメ方」内藤 誼人著より。