ナポレオンはそのアクションプランどおりに事が運んで戦いに勝ったこ

「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。
こう述べているのはドラッカーだった。しかし、ナポレオンはあらゆる戦いで歴史上例のない緻密さでアクションプランをつくっていたのだ。もしアクションプランがなければ成り行き任せとなってしまう。
ナポレオンは、よく言われるplan-do checkのシステムが優れていたということのようだ。計画を立てることと、それを実践することは別ものだった。
ドラッカーはエグゼクティブとは行動をする者で、物事をなす者だという。そして、それは経営幹部や上級管理職という意味ではなく、誰もが自分でプランを立てて戦略的に実践し、成果をあげることを期待されていると述べている。
その点、ナポレオンはスーパーエグゼクティブだったのだ。戦争の場合は、計画がどんなに緻密に寝られていても、勝てなければ意味がなかった。彼は成果を上げることを習慣にしてしまっていたのだ。

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心は決める。が、作戦そのものは臨機応変に変えていくことが大事・・・
「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。
これがナポレオンのやり方だった。つまり、プランは綿密に練って、心を決めたらあとは成功させることしか考えなかった。不安は吹っ切れてしまったようだ。
はじめのプランそのままに突っ走るのではなく、刻一刻、状況判断して対応を変えていくことがポイントだった。
そう言えば、かつてイトーヨーカドーの会長の鈴木敏文氏も、朝令暮改は決して悪いことではなく、状況に応じて変化することは大事だと述べていたことを思い出す。
確かに、固まった規定に縛られているうちは前には進めないだろうし、成果も期待できない。齋藤氏も一番まずいのは、計画をスタートさせたら、状況が変わったにもかかわらず、決めたことだからこのまま行こうと流してしまうことだと指摘している。
大事なのはライブ感覚、現場での判断力だった。ナポレオンの言葉では「戦争の才能を急速につくりあげるのは、行動上の機転である」だった。

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「ナポレオンで仕事上達」齋藤孝著より。