感情の切り替えのはやい人は、毎日を楽しく暮らせる・・・

『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
たしかにこれがうまく出来る人はいるのだろう。心理学では心の中のモヤモヤやイライラにうまく対処することを「感情マネジメント」と呼んでいるという。感情をコントロールできる人は強い人ともいえそうだ。
イヤなことがあっても、すぐに気持ちを切り替えられればいいのだろうが、これも訓練だろうか。失敗は誰にでもあるが、あまり考えすぎてもその後がうまくいかなくなってしまう。
エジソン白熱電球を完成するまでに、1万回も失敗していた。100回の失敗でもわずかに1%に過ぎない。失敗するのが当たり前だとおもえばどうということはないのだろう。エジソンは失敗したと感じるよりもむしろ“この方法ではダメだということがわかったのだ”と考えていたのだろう。
筆者は、ガンガン失敗して、失敗に慣れてしまおうとまで言っている。これが失敗を恐れなくなり、気落ちしてもすぐに立ち直れるコツだという。

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プロで生き残る条件として、「頭の良さ」がある。
『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
これはスポーツジャーナリストの二宮清純さんが言ってることだった。学歴とは関係なく、ちゃんと頭で考えているかどうかが、競争の激しいプロスポーツで生き残る資質だったのだ。
長年にわたって自分のポジションを確保できるということは、たんに技術が優れているだけでなく頭がよくなければダメらしい。4番を打ち続けられる人は、投手のクセ配球を読むのが優れているからでもあるだろう。
野村元監督は、その辺が実に優れていたからこそ、監督として何度も活躍できたのだろう。こうだからこうなると、しっかりと理論的に説明されたら、選手は納得するしかないだろうな。
頭の良さとは、どうすると物事がうまくいくのか、どうするとうまくいかないのか、を正しく見抜くことのできる能力、と内藤氏は説明している。前提として現状をしっかりと把握できることだろう。
会社で決められたルールや範囲内の仕事だけやっていても、必ずしもいい結果がでるとは限らないもの。個人的な経験からは、むしろ自分独自で考え出したノウハウこそが仕事を面白くし、成果にもつながることも多い・・・な。(頭は悪いですが)

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頭を使うより、身体を使う人のほうが、前向きな気持ちになりやすい・・・

『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
ここに面白いエピソードがあった。カミナリが電気だという第一発見者についてだった。たいていの人はフランクリンをあげるが、彼より3年早くパルバレットという医者が理論的に解明していたという。
筆者によると、1749年、フランスアカデミーが「電気とカミナリは類似性はあるか」という懸賞問題を出したとき、バルバレットが理論的な証明をしたという。フランクリンの確認は1752年だった。
ところが、フランクリンのほうが有名になったのは、頭で考えるだけでなく、実際に凧を飛ばして「実験」によってそれを確かめたからだった。これは行動することが、いかに記憶に残るかということでもあった。
まったく異なることだが、何か提出物があったとして、早めに行動を起して期限より早めに出した人のほうが、ギリギリに持ってくる人より印象はいいことは確かだろう。自信があるからこそ、すぐに取りかかれるともいえそうだが。

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ひらめきというのは、筋肉と同じように訓練によって鍛え上げることが可能・・・

『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
そう言われると、いったいどうしたらいいのだろうと、ちょっと気になるもの。スポーツもビジネスも一瞬のひらめきがポイントになることがある。
優秀な経営者はカンが冴えているいる人が多いという。それは直観力ともいえるようだ。へ理屈、理由よりもインスピレーションがいいほうへ導いてくれるということだろう。
さて、それを鍛える方法について、テキサス大学のエイガー教授が推薦する項目があった。1、冗談を言うクセをつける。2、いつでも身体をリラックスできるようにする。3、音楽を聴くようにする。4、自分で自分に話しかけるようにする。5、自由な発想で考える訓練をする。6、好きなことに集中する。7、ほかの人とおしゃべりするようにする。などだった。
まあ、考えてみれば心も身体も緊張している状態のときでは、何もひらめくはずはないか。そういえば、最近いい汗流してないなぁ〜・・・

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「自分の武器」にこだわりをもっているだろうか。
『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
これは自己暗示のメリットについてだった。武器とはふだん仕事などで使っている道具のことだ。これを使えば最高のパフォーマンスができる、と自己暗示をかけられるものをもっているといいようだ。
たとえば、ハードボイルド作家の北方健三さんは、万年筆にたっぷりとインクを注ぎ込むと、執筆の意欲がメラメラと沸き起こってくるという。人によってはパソコンの使い慣れたソフトがあるかもしれない。
つまりこだわりを持てるような武器を持つことで、実力を水増しできるようだ。暗示の力は強いらしい。ビジネスなら、ノートやペン、バッグ、電卓などだろうか。まあ、使っていてストレスがたまらないものがいいのだろう。
このペンを持っていると必ず商談がうまくいく、というようなものがあればいいのだが。しかし、逆にもしそれがたまたま身近になかったり、失ってしまった場合は、モチベーションが落ちてしまうかなぁ〜・・・
また、道具とこだわりといえば、ほかの人が誰も持っていないようなオリジナルグッズを作って使用するというのも面白い。それは直接武器となるかは分からないが、話題性には一役かってくれることは確かだ。