「狂の境地になって、初めて良質の仕事ができる」

『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
京セラの創業者、稲盛和夫さんは上記のフレーズの言葉を残していた。仕事を成功させるためには、夢の中でさえ仕事をする気持ちでやらないとダメなようだ。もちろんこれは前向きに仕事を考えてのことだ。
筆者は「仕事を楽しめ」とはよく言われるが、それだけではまだ不十分で「仕事を愛せ」なのだという。寝ても覚めても仕事のことが思い浮かぶようになるのが理想だそうだ。
ここに一つのエピソードがあった。昭和時代のプロ野球のヒーローだった長嶋茂雄さんは、昭和34年6月25日の天覧試合の前夜、バットを枕元において寝たという。翌日の試合が楽しみだっのだ。つまり野球を愛してした証拠でもありそうだ。
どこまでも納得できるまで仕事をやめない、というくらいの気持ちがもてるかどうかが成功へのカギのようだ。秀吉が信長の草履取りだった頃、日本一の草履取りを目指した結果、出世の足がかりになっている。まあ、やらされ感が強いうちは本当にいい仕事はできないかも・・・

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中途半端にしか遊べない人は、中途半端にしか仕事ができない。
『なぜ人は「体育会系」に弱いのか?』内藤 誼人著より。
一流の仕事人は、遊ぶときには、がっちりと遊ぶのだという。本田宗一郎さんは「俺は思いっきり遊ぶために、仕事をしているんだよ」と言ったそうだ。つまり、「よく遊べ、よく学べ」というのと似ている。
また国民栄誉賞を受賞するほどの王貞治さんも、若い頃は夜遊びが好きで門限破りの常連だったという。思いっきり遊ぶからこそ、思いっきり練習もし、立派な結果を残してる。
遊ぶほど、余計に仕事で結果を出さねばという気持ちになるのかもしれない。かつて、夜遅くまで飲んだ翌日ほど、たとえ出勤がつらく感じても朝早く出勤するのだというような話をきいたことがある。
遊びすぎたという罪悪感を打ち消すために仕事に励むというのも、仕事をするうえでのエネルギーになればいいのだろう。ある意味適度にサボリながら、休憩をとるようにするとその後の能率が上がることも実感できる。

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