目的のない読書をしよう。

「成功する人の一見、運に見える小さな工夫」中谷彰宏著より。
ここでのタイトルは“ファインプレー”となっていた。これはスポーツの世界では見えやすいものだが、日常や日々の仕事のなかでは意外に見えにくい。
目的のためだけに行動していれば、比較的問題なく仕事をこなすことはできるもの。でも、それだけではファインプレーにはつながらない。
むしろ、仕事とは離れたこと、自分が本当に関心があってやっていることがあるとき、仕事に生かせるときがある。それがファインプレーにつながっていくようだ。
目的以外のことは一切やらなければ、確かに効率はいいかもしれないが、それ以上の何かは生み出すことはできなそうだ。一見ムダに見えることのなかに価値があるものがありそうだ。
目的のない読書だからこそ、新しい発想、発見につながることもあるのだろう。人と盛り上がるのは意外にそんなムダと思える知識のような気もする・・・な。

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ファインプレーはベターの寄せ集め・・・

「成功する人の一見、運に見える小さな工夫」中谷彰宏著より。
(前日のつづき)
一見すると、超ベストのプレーだけがファインプレーになっていると思いがちだ。しかし、実際は、それはいくつものベターから生まれたものだった。
たまたま偶然に現れたものが、ファインプレーではなかったのだ。地道なコツコツとした練習の成果の一つだった。より上達した結果生まれるものだろう。
始めから派手なファインプレーはできないもの。そのための準備があることをしばしば忘れがちだ。
日々練習、工夫を継続しているからこそ、ある場面でそれが生きてくるということだろう。普段の仕事のなかでも、同じことが言えそうだ。
ちょっとした工夫が大きなミスにつながるのを防ぐこともある。地味だが、これもある意味ファインプレーともいえそうだ。

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信用は、お金の扱い方によって築かれる。
「成功する人の一見、運に見える小さな工夫」中谷彰宏著より。
筆者の中谷さんは、商売人の家で育ったから、家業で一番大切なのは信用だと実感していた。これは“マネー”という章にあったフレーズだった。
また、仕事ができるからといって信用があるということにはならないともいう。たとえば、よく気がつく、仕事が早い、サービス精神があるなどは、仕事の技術だった。
しばしば、それらは仕事の評価になっている。でも信用とは直接関係がなかった。信用はお金の扱い方が基本のようだ。仕事ができてもお金の信用がなければ、信用できない人ということになってしまう。
客商売なら、いくらその人が愛想がよくても、その人から代金を払ってもらうまでは安心できない。しかも、ただ払えばいいということでもない。
毎回きっちり決められた期限までに、払っているということが信用につながるのだろう。いくらどんな言い訳をしても、期限を超えたら信用は失われるはずだ。

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ファインプレーは、何もしないか、何かをするかの違い・・・
「成功する人の一見、運に見える小さな工夫」中谷彰宏著より。
ここでのファインプレーはあるサービスに関することだった。一つの例として、あるレストランが貸切のとき、それを知らずに来店したお客さんに「今日は貸切ですので・・。」と何もしないで断るのはサービス業失格だという。
私も何度かそんなケースにぶつかったことはある。店の表にただ「本日何時から貸切り」とホワイトボードに書かれた看板が置いてあり、ガッカリしたことがある。
また、店が満員で予約がないと入れないという場合もある。場合によっては予約をしてから来てほしいという店もある。まあ高級な店によってはしょうがないところもあるが。
そこで、なにもしないというのもサービスに欠ける気もする。それなら、またの来店を促すような一言も必要だろう。先ほどの貸切りの場合でも、わざわざ来店してくれたお客さんには何らかの特典を与えることも考えるべきだ。たとえば割引券、サービス券なども入るようだ。
たとえ、満員や貸切りでもまた来ようという気にさせるほどの、フォローがあるお店はどれほどあるだろうか。もう次はないかもしれないものを、次のチャンスに変えられるかどうがかがポイントのようだ。やはり、ちょっとした工夫ができるかどうか・・・だろうな。