なるべく人と競合しない道を選ぶというのも、人生には大切・・・

「言葉の“頭の体操”」秋庭道博著より。
頭の体操とはいってもクイズではなかった。自己啓発的な言葉が多いコラムのようなものだった。ものはちょっとした考え方次第で結果もかなり変わってくる。
ここでは、一つの例として入社試験の論文について述べてあった。ある学生は論文に漫画について書いたという。それも人とは異なるテーマだと思ったからだった。
受験生は同じようなレベルの人が集まってくるから、人と異なることを書かねば意味がないと考えたのだった。そして数十倍の難関をくぐってパスをしたという。
どんなことも努力次第で、誰でもそこそこのレベルまでは上達するではろうが、その先にはなかなか到達できない。ならば、異なるやり方、道を選ぶというのもありなのだ。仕事にも応用したいもの。これもある意味、頭の体操ということなのだろう。

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名刺で仕事をしよう。
「言葉の“頭の体操”」秋庭道博著より。
ここでのタイトルは“なぜ人はあってくれるのか?”となっていた。つまり、初対面の場合、まず名刺交換がスタートとなる場合が多いからだった。
これは、しばしば名刺で仕事をするなというようなことがいわれるが、それは名刺がなくても仕事ができるほどの実力をつけろという意味だった。
むしろ初対面で、自分はどこどこのこういうものだといっても、すぐに信用してもらうのは難しい。まあ、知名度もないよりあったほうが有利だとは思えるが。
いくら実力のある先輩だって、始めのうちは名刺を出して仕事をしていたはず。また、会社に所属しているからこそ、信用してもらえ、仕事もできているのだ。
自分の実力などたかがしれたものだろう。だからこそ、使えるならどんどん名刺や肩書きを使って信用してもらい、実績をあげればいいだけのことだった。

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いちばん新しい情報は人との出会いのなかにある。
「言葉の“頭の体操”」秋庭道博著より。
いくらインターネットからの情報が豊富に得られるからといっても、本当に知りたいことは、直接その情報を持っている人から聞いた方が正確ではないだろうか。
電話やメールでは大ざっぱなことは分かっても、真相はどうだかわからない。だから、むしろ人とのちょっとした会話の中に最新の情報が含まれていることが多い。
営業では、雑談のなかにビジネスのネタが含まれていることもある。また、会話のなかでさらに新しい発展が生まれることもあるだろう。つまり直接の出会いがポイントでもあったのだ。
また話していれば、その人の話し方でも内容がつかめるものだ。相手が強調しているのか、どうでもいいこことして話しているかなどだ。それがもし、人からの言い伝えの場合は、かなりあいまいになってしまうだろうし。
しばしば、人が作ったデータだけで物事を判断しようとすると現場の状況、意見とはかなり乖離してしまうものだ。実はこちらのほうが多くて問題だとも思える・・・な。