外資系の会社なら当たり前であるが、先輩は後輩に絶対に指導などしな

「もらった名刺は全部捨てろ!」内藤 誼人著より。
この本のタイトルからして、刺激的で面白いと感じててにとってしまった。外資系の会社では初めからそんなに厳しいとは知らなかった。後輩はライバルだという考え方があるらしい。だから、自分の仕事のやり方を教えて実力をつけさせてしまうと自分を脅かす存在になるからだった。
とはいっても、その先輩の方法がベストだとはいえないだろうが。たかだか数年前に入社したからといって、いきなり素晴らしい技術を身につけているとは限らないからだ。また超ベテランなら、そうそう簡単に新人がライバルになるとは思えない。
日本の会社なら、かなり丁寧に先輩は後輩に仕事の指導をすることもある。私も職場で何度も新人や後から異動してきた後輩の指導をやらされたことはある。とはいっても、自分のやり方がその人にあっているとは限らないが。
まあ、仕事は先輩から盗んで覚えていくという心構えのほうが正解だろう。そういえば、数週間前に、娘が仕事がうまくいかないのでやり方を教えて欲しいと言ってきた。その時は、やっている仕事も職場も別ではるが、できる限り具体的に教えると、納得していたようだ。
自分で編み出したワザやノウハウは、そうそう他人には語れないものだが、子どもともなれば別だ。はじめはどうしていいかわからなかった様子の娘も、目が輝きだしてやる気になっていたな。

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バカ正直に自分の意見をぶつけないほうが、世の中はうまくまわるもの・・・
「もらった名刺は全部捨てろ!」内藤 誼人著より。
ここでの小タイトルは“「好き」は口に出しても、「嫌い」は絶対口にするな”、となっていた。相手が語っている内容について、「NO」を突きつけてはいけないということだった。
人それぞれ価値判断は異なるから、自分の嫌いを人に押しつけてもあまり意味がない。それどころか、それを口にすることで相手には嫌な印象を与える可能性のほうが高い。
嫌いでも、それを口に出すことはないのだ。しばしば、話をしていると、あれは嫌いだとはっきりという人がいる。その人には、その気がなくても周囲の人からすれば、ややガッカリすることもあるだろう。
筆者は、基本的に口に出していいのは「好き・嫌い」のうち、「好き」の部分だけだという。これなら、いくら口に出しても周囲の人には悪い印象を与えないからだった。

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ポジティブな言葉を選んで口にするのが、会話美人・・・
「もらった名刺は全部捨てろ!」内藤 誼人著より。
(前日のつつき)
感じがいいと思える人は、ものごとをポジティブに考える人の方だろう。経験的にも、常に批判的な意見ばかり言っている人には、同類の人が集まってくるようだ。
またそういう人とはあまり友達になりたくないものだ。逆にものごとを明るく考える人の周りには人が集まってくるのは当然だろう。比較的ユーモアを持ち合わせている人は、当然人気がある。
あまり否定的なことや皮肉ばかり言う人は、聞いていてもうんざりしてくる。もし食事をしていて、嫌いな野菜などがあれば、いちいちそれを口にすることもないのだ。
むしろ、何が好みかを語ったほうが、話がはずむだろう。表現を「・・嫌い」から「・・好き」と置き換えるだけでよかったのだ。これもコミュニケーションをうまく運ぶちょっとしたコツかも。

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語彙が貧弱だと、「頭が悪そう」に見える。
「もらった名刺は全部捨てろ!」内藤 誼人著より。
もちろん、これは学歴にはまったく関係がないことだろう。まず、語彙の量の前に、言葉づかいの問題もある。よく若い人が「マジっすか」や「すごいっすね」などの言葉を連発しているのを耳にするが、大人の言葉としては浮いてしまう。
また、もうかなりの年齢に達した女性が「・・・でぇ〜す」というように語尾を伸ばして返事をするのを耳にするが、これもいただけない。頭が悪そうな印象を受ける。これも自分ではいいと思っているのだろうが、悪いクセだろう。
一概に難しい言葉を知ってるだけで、頭がいいとは限らないが、ちょっとした慣用句、四字熟語などがさりげなく会話の中に入っていると、スマートな感じがする。また大人として、ナメられないかもしれない。
語彙力を高めるのは、本を読みあさるのがいいらしいが、それを状況に合わせてきっちり使えるかどうかは練習次第だろう。筆者によれば、もし何かの意見を求められたら、「いいじゃないですか」よりも「非常に感銘を受けました。目からウロコとは、こういう状態をさすんでしょうね」と答えたほうがいいようだ。
また、何がどうよかったのかを自分の言葉でしっかり伝えられることもポイントに違いない。ただ漠然とした返答だけでは相手は納得しないだろう。だらだらと意見を述べるよりも、語彙が豊富であれば、数語でそれを表現できるかもしれない。