人間というのは、生来、他人に感謝しない動物・・・

『「人たらし」のブラック心理術』内藤 誼人著より。
筆者は人は性悪説だという考え方だった。だから、自分の都合のいいように解釈しているとうまくいかないことの方が多い。確かに人はこちらの都合のいいようには考えたり行動してはくれないものだ。
だからこそ、一度や二度くらい思いつきでサービスをしたからといって、覚えていてくれるわけではなった。それを伝えたいと思うならむしろ過剰なくらいのサービスを考えるべきだった。
人に好かれるコツ、信頼されるコツについて、ある英国のビジネススクールで教える教授の言葉があった。それは「とにかくいろいろなサービスを、何度でもくり返してあげること」だった。
これでもかこれでもかと手を変え品を変えて、継続することがポイントのようだ。これはまったく営業活動にも通じることだろう。単なる売らんかなの姿勢ばかり見せられれもその気にはならないもの。

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自信をもつためには、自分の長所だけを伸ばそうとすればいい。

『「人たらし」のブラック心理術』内藤 誼人著より。
とかく自分の欠点ばかりに目がいくと、積極的になれないものだ。ということは、人たらしになるためには、自信をつけることが第一だった。自信がないとボソボソと小声になってしまう。そんな人には誰も近づいてこないだろう。
長所を最大限に伸ばすことで、短所がそれほど気にならなくなってくるものだ。ここに卓球王国の中国の例があった。彼らのバックハンドは弱いらしい。だからそれを使わずに、フォアハンドに磨きをかけて無敵になっているようだ。自信をもって望めば強い。
どんなことでも長所に磨きをかけて、最強の武器にできれば強くなれるようだ。たとえば、それがお酒、身体、映画、音楽など趣味嗜好にかかわるものでもいいようだ。
何かに詳しくなれれば、人に話す場合も自然と熱を込めて話してしまうもの。好きなことをしている時には、脳内から快楽ホルモンが分泌されやすいらしい。
確かに付け焼刃の知識を披露したところで、面白く説得力をもって話せるわけではないだろう。やはり長年自分自信が面白がってきたことこそ、楽しく語れるはず。

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「ちょっとしたウソ」が得意な人ほど、仲間集団で人気者になれる・・・

『「人たらし」のブラック心理術』内藤 誼人著より。
ここでの小タイトルは“真実を言うことが、必ずしも美徳とは限らない”となっていた。ということで、時には正直になってはいけないということだった。
いくつかの例があった。「この企画どうだろう?」に対しては「いいですね」とか、「この仕事って楽しいよね」では「本当ですね」などと本音とは別にそう答えるほうがいいようだ。
つまり相手がそれほど本気で聞いているわけではないなら、適当に合わせておけばいいという意味でもあるだろう。そのほうが相手は気持ちがいいはず。
もし上司が「あそこのソバおいしいよね」と言ったなら、心の中で「フツーのソバだなあ」と思ってもそれは口に出さないほうがいいという。どうでもいいような世間話、質問に対しては、ウソをついても困らないようだ。
本当の気持ちや正直に答えることにどれだけブレーキをかけて対応できるか、これが社会生活や人間関係ででうまくやっていくコツかもしれないな。かといって、あまり調子よすぎるのも問題だろうが。

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「スマイル効果」が売上げを伸ばすという話は事実・・・
『「人たらし」のブラック心理術』内藤 誼人著より。
マクドナルドではかつて商品の価格のなかで“スマイル0円”というのがあった。マニュアルの中でも最も重要視されているのが、「スマイル」らしい。
サービスではないが、タダでできるサービスこそがこの笑顔だろう。お客の立場からすれば、笑顔がいい店員からサービスされたりモノを買いたいと思うもの。
筆者は別に難しいスマイル訓練は必要ないという。ただ言葉の末尾に「イ」とつければいいのだった。もうこれだけで魅力的な、笑顔になってしまう!誰でも笑顔がいい人から買いたいと思うのは当然。
数年前に遊びで“Healthy & Smile”というシールを作ったことがあった。健康であればこその笑顔かな・・・な〜んてね。