交渉の議題とはまったく違うところで相手を満足させる・・・

『「人たらし」のブラック交渉術』内藤 誼人著より。
そうすると、意外にも状況を打開できることもあるという。つまり交渉が煮詰まったときほど、「他の解決法」を探してみるのがいいようだ。
ときにはまったく別の条件、解決法を提示することで、相手が飛びついてきてくれることもあるようだ。優れた交渉者は柔軟性にあるれているという。
商談も同様で、いつも同じようなプレゼンの仕方では相手も関心を示してくれないかもしれない。どれだけ意表をつけるかもちょっとしたポイントかもしれないな。
探せば一つぐらいは解決策があるようだ。ただしそれも普段からある程度訓練していなければ、いざという時に創造性が発揮するのは難しいだろうが。

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接待は悪いことでもなんでもなくて、他人に言うことをきかせる上で、きわめて効果的な方法。
『「人たらし」のブラック交渉術』内藤 誼人著より。
ホンネを語る心理学者である筆者はあえてこう言っている。接待は積極的にやるべきだという。それはお互いがハッピーな結果が得られるからだった。
確かに経費のことを考えなければ、接待費を使った方が有利にことは運べそうだ。今ではたっぷりと経費を使える会社がどれほどあるかわからないが。
交渉ということを考えれば、いかに相手を気持ちよくさせるかが重要なことでもあった。それがうまくいけば、結果も期待できるであろうし。
アメリカで行われた実験結果があった。そこでは、日本人にとって、交渉では「いかに相手を気持ちよくできたか」が重要なことでもあった。
相手を心地よくさせるほど、個人が得る利益も最大化する傾向があったという。接待はずるい方法でもなんでもなかった。いい結果が得られると思えばそれでいいことだったのだ。

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人を動かすときには、「派手さ」も大きな要因。

『「人たらし」のブラック交渉術』内藤 誼人著より。
もしプレゼンをするなら、地味なプレゼンよりも、派手なプレゼンのほうが、相手によりインパクトを与えられる。
これは一般のチラシ広告のことを思い出せばすぐにわかる。白黒または一色だけの広告よりもカラー写真が掲載されているほうが目を惹くものだ。またそれだけで理解もしやすい。
イラスト、文字の色も鮮やかなものほどインパクトはある。中身以前で勝負することも必要なようだ。まずは注目されることがが交渉の第一歩かもしれない。
もし、自分の口で説得するのが苦手な場合は、個性的は演出を心がけるといいようだ。さらに内容が伴っていれば勝負できそうだ。人は派手なものに弱いものらしい。