ブランドは、10年計画でつくっていく・・・

「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
中谷氏がある新人の流行作家に、ブランドを確立するための時間を聞かれた時に、10年と答えたと語っている。たとえば著作でもお笑いでも舞台でも新人賞や何かを受賞したとしても、それは一時のブームに過ぎない。
芸能界に限らず普通の仕事でも長年第一線で活躍できることは極めて少ない。いい時期は長続きしないものだ。しかし、中にはしっかりと自分のブランドを確立しているタレントもいる。
それは、生き方のスタイルが世間に受け入れられたということにも思える。あの人はああいう発言、行動でいいのだということなのだろう。しかもそれが周囲の人から見ても悪くないことに見えるのだ。
これに対して、急激にブランドを作ろうとする人は、急激に消えてしまうようだ。よく言われる一発屋だ。やはりブランドを確立しようと思えばじっくりとやるしかないのだろう。
それが10年という単位らしい。趣味にしても、気がついたら10年以上もやっていたというものは本物かもしれない。人がやっているからと、自分も試しても長続きしなければ、やはり本当に自分が好きではないのかもしれないな。

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「忙しい」を言いわけにしている時点で、その人にはワクワクがない・・・
「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
つまり、忙しい時でもしていることで、自分のブランドがつくられていくということのようだ。本当に好きなことなら、忙しくでも何とか時間をやりくりするのだろう。それも忙しいの程度にもよるかもしれないが。
年末は何かとあわただしい。しかし、私は昨年12月に一年で一番映画を観た回数が多かった。たまたま観たいと思う映画が集中していたかもしれないが。意外に時間もあったのかもしれない。
ヒマだからやるというより、本当にワクワクししてやるのとでは大きな違いだ。たとえば時間があるから映画でも観ようというのと、絶対あの作品だけは観ておきたいと思って時間を捻出することの違いだろう。
楽しむためには、忙しくてもやはりやっておきたいこともあるもの。それをスピード感をもってやれればいいのだろう。頭や理屈、理由で考えているうちはまだそれが本当に好きではないことかも。

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「あそこがこれをやったら、もっと儲かるのに」ということをやらない・・・
「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
これは100年、200年と続いているブランドは、やらないことのほうが多いという。たとえば、ディズニーランドは、やろうと思えばもっといろいろなことができるがやっていなかった。
そういえば、あれだけの力と人気キャラクターを持っていれば、プロ野球、Jリーグなどのプロスポーツも経営できそうだ。また様々なお菓子メーカーなど食品分野でもいけそうだ。
まだまだ出版、広告代理店、化粧品、貸衣装、芸能スクール、学校経営・・・こんなことをあそこがやったら面白いだろう、儲かるだろうと思っても手を広げないからこそ、ブランドが続いているのだろう。
役者さんも、歌って、踊れて、芝居もできる人で売れている人はいないという。そこそこできても、どれか一つだけ必死にやっている人にはかなわない。
つまりこれしかできないという人のほうが強いということになる。だからその人に依頼がくるということのようだ。これしかやらないことに集中するためには、勇気もいるようだが。

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「お金に頼らない演出」を考えよう。
「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
つまりこれは、自分のブランドを作ろうとして、お金に頼るのはあまり意味がないことだと言っているわけだ。むしろお金に頼らず工夫することで自分ブランドができるようだ。
ものごとは仕込みが重要だったのだ。世界に一つの手作りをすることがポイントでもあった。たとえば100円ショップで買ったスケッチブックに何かを書いて渡すことだけでも手作り感が出てくる。
そこには絵でも文章でも可能だろう。どれだけ工夫、細工ができるかで自分ブランドをアピールできるのだろう。自分に何ができるかという発想が大事なようだ。
要するに買ってきたものをそのまま渡すのでは能がない。お金を使ってハードな部分に頼るのではなく、ソフトの部分でいかに差をつけるかが大事なのだろう。

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お笑い芸人さんは、常に方程式を頭に置いて生きている・・・
「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
この場合の方程式とは、どんな状況であっても、相手が誰であろうが、答えを導けるということだった。常に自分らしさで勝負できるということなのだろう。
だから、ブランドということを考えた場合、お金よりも方程式を持っていた人の方が強いようだ。ふだんあまり方程式などという考え方はしていない。
その方程式は工夫することで出来上がっていくようだ。もっとほかにいい方法はないかなどと常に考えることが、その方程式を磨きあげていくという。
しっかりした自分だけの生きるスタイルを確立できれば、それがブランドとも言えるのだろう。それは努力や練習というより、意識の問題のようだ。
お笑い芸人がそのスタイルを毎回ころころと変えているようでは、人気は長続きしないのだろうな。

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誰がしたか、すぐわかるのが、自分ブランド。
「人生を変える自分ブランド塾」中谷彰宏著より。
いちいちそれは誰がやったのかなど、説明しなくても分かることがブランドだったのだ。そんなことをやるのはあの人しかいないというのがブランドなのだろう。
もちろんそれは、いい意味でのことだが。送り主が書いていなくても、差出人は誰だとすぐにわかればたいしたものだ。こんなものをくれるのはあの人しかいないということなのだろう。
身近な例では、年賀状が届いた場合、宛名を見なくても文面だけであの人だと分かるものがある。それはその人のブランドだと言えるのだろう。
仕事にしても、そのようないい仕事をするのは、彼に間違いないといわれればすごいことだ。それが逆になってそんな駄目な仕事をするのは彼に間違いないとなれば、がっかりだが。