私たちは、三つの時間を持っている。

『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
先月この本を読んで実に得るところが多かったので、娘にも一冊買い与えたが、ほとんど関心を示さない。とくに通勤時間は資源だというところがどうも理解できないようだ。
往復で疲れきってしまい本を読むどころではないらしい。だから通勤時間は短いほどいいと考えてしまうようだ。実に困ったものだ。
さて、三つの時間の内訳だが、それらは、朝の5〜9時、昼の9〜5時、夜の5〜9時のことだった。どれも5と9という数字が分かりやすい。
昼の9〜5時は仕事の時間になる。職種によって当然ながら前後はあるはず。また、夜の5〜9時は仕事やつき合いがある。だから半自由時間ともいえる。
ということで、自分の意志で完全に自由に使える時間帯は、朝の5〜9時になる。当然食事や通勤時間も含んでいる。実はこの時間を大切に使うことで人生が豊かになるというが、それは実感としてわかる。

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いいリズムで生きている人には、いい人生が訪れる。
『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
この章の標題は“早起きは三割の得”とあった。また“「朝の一時間」は「夜の三時間」に相当する”、ともあった。
確かに夜は疲れ果ててしまい頭がまったく働かない。効率が悪いことが多い。久恒さんは早朝に起きて活動をすることで一日のリズムをつかんでいるようだ。
そんな体験から、一日のいいリズムは早起きがポイントだった。朝はだらだらしようと思えば切りがない。とくに休日は寝坊をしがちだが、時間がもったいないとも思える。
筆者は時間に対して貧乏性でいることも必要だろうと考えている。つまり無駄にだらだらすれば時間はもったいないという考え方なのだろう。
とはいってもたまにはぼけっとしたい時もあるが。要するにいいリズム、つまりメリハリを持って過ごせればいいのだろうな。

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自信のない人にいい仕事、チャンスなどまわってくるはずはない。
『通勤時間「超」活用術』久恒啓一著より。
意外気がつかないところだが、確かにこれは真実だろう。仕事のできない人、魅力のない人に共通する特徴にギリギリ出勤、ダラダラ残業を挙げている。
これはどんな会社、組織でも言えることなのだろう。ある程度の余裕がなければ、いい仕事ができるはずがない。またそんな人には仕事など頼みたいとは思わない。
大事なのは仕事にかけた時間ではなく仕事の質のほうだった。また時間をかけたからといっていい仕事ができるとは限らない。
筆者は残業より早く出社して仕事をこなす“前業”をすすめている。始業時間までは限りがあるから、集中しなければならない。それがいい結果を生むという。
実績と自信を得ることができれば、自分のペースで仕事ができるはずだというが、それは同感だ。時間に追われている限り決していい仕事などできないな・・・